呼び出し
■■■同日/保健室■■■
──前略、4んだ。Σd( ˘ཀ˘ )
「先輩! しっかりして!!!」
「先生!!!!!」
「──二人とも退きなさい! いくわよ!」
……ドッッッッッッッ!!!!!
「くッ! 脈が戻りません!!!」
「まだよ!!! 心臓マッサージも続けて!」
「チャージ急げ! 人工呼吸もt──」
「──よし来た任せな!!!」
「誰かその娘止めて! 患者の心臓止めた元凶が人工呼吸なんてしたら待った無しであの世逝きよ!!!」
「佐藤待て! 先生がマジで死んじまう!!!」
「そうよ綾ちゃん。こういうのは焦っちゃダメなの、もっとゆっくりじっくり行くのよ」
「先輩が死にかけてんのに何言ってんの、恋愛下手」
「──あ"?」
「──あ???」
「二人とも今は喧嘩してる場合じゃねぇだろ!??」
「そう…だ……そも、そも…社……長は…恋愛下……手なん、じゃなく…て、相手が……いな…い! ゲホッ」
其処を勘違いするなよ、久保!!!
「「「──先輩/先生!!!??」」」
「ッ!? 患者の脈が僅かに戻りました!」
「よし! 何か良く理解らないけど蘇生続けて!!!」
「ごめ……せめ、て…人工呼吸する……なら、リップ…を、してほし……い! 直は、ちょっと──!!!」
「おい! 我儘言い出したぞコイツ!??」
「構わないからディープな接吻をお見舞して黙らせてやんなさい! 私が許可する!」
「応ッッッ!!!!!」
「〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!?!?」
「──ねぇ、何で誰も如月が私をディスる為に息を吹き返した事については無反応なの???」
◆◆◆ふぅ、シャバの空気はうめぇな!◆◆◆
「いやぁ、ご迷惑をお掛けしました」
純白のベッドの上で、保健医+保健係だった奴らに頭を下げる。
──にしても、身体は戻ってないんだな?
「でも、身体も元に戻してくれて良かったんですよ?」
暗に「そうしろよ」という意味も込めて言うと、保健医と保健係は揃って渋い顔で苦笑する。
「──やろうとは思ったんだけどねぇ?」
「ねぇ?」
「それ、医学じゃ如何にもならんだろ。魔法とか魔術とか、そっちに詳しい奴じゃないと……」
──は???(˙-˙ )???
「久保?????」
お前……?
「え!? い、いや言っとくけど僕はヒナちゃん先輩と科学部が共同で面白いモノを作ったって言うから、先輩にその薬を飲ませただけだよ!??」
と、首をブンブンと横に振るが……アウトでは?
「──何でも有りのヤベェ奴&怪しい奴らが共同で作ったらしい性転換の薬をオレに飲ませただけだと?」
そう、言いたいワケか……コイツは???
「うん! あと炭酸水もね!!!」
「あは、絶許☆ 文化祭終わったら可愛がってやるから楽しみにしておけよ……久保」
もう──容赦しないぞッ♡
「なんでさッ!??!?」
「──お黙り! つまり、元の身体に戻るには……その性転換の薬を作った奴らに、解毒薬的なモノを作ってもらうしか無いと?」
まぁ……もしくは、薬の効果が切れるのを待つか。
ダメ元で同じ薬をもう一度飲んでみるか……か。
「まぁ、それが安牌だとは思うわ。下手に手を出して事態を悪化させたくないしね」
──はぁ、ですよね〜?
コレでもし「あ、ごめ〜ん下手打って身体元に戻らなくなっちった〜〜〜てへぺろ」とか言われたら、ね?
多分壊れるわ、オレ。
『『『──CQ、CQ!!!!!
えぇ〜と、どうも教頭です。
先ず、皆様にご連絡申し上げます……アホ、基、校長の捕縛が完了致しました。
──この度は、皆様にご迷惑をお掛けしてしまい本当に申し訳ございませんでした』』』
ん? この放送は……そうか、もう終わったのか──案外、呆気なかったな。
『『『──ですが、新たに判明した事がありますので、コレより生徒の呼び出しをさせていただきます。
黒華 彩芽さん
如月 境夜くん
あと、科学部は全員急ぎ生徒指導室まで来なさい。
大事なお話がありますので、もし逃げたら──新たな緊急依頼が出されると心得る様に!
それでは、失礼致しました〜〜〜』』』
………………。
………………………………。
………………………………………………へ?
「あー、車椅子いる?」
病み上がりだからか、優しい目&言葉を掛けてくれる保健医+保健係の面々。
「あ、いや……大丈夫です」
と、生返事を返すが──
──オレ、悪い事バレるようなミスしたっけ?
見てくれてありがとうございます!! 宜しければ是非ともブクマなどをお願いします_:(´ཀ`」 ∠):