VS 魔王軍3
この間はご迷惑をお掛けしました。
今日からまた三日に一度の投稿に戻りますm(_ _)m
──次回は1月13日に投稿です。
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「──で? 好きになったキッカケは??」
「お、教えません!!!」
「え〜〜〜!!!!!」
「レディに不意打ち紛いの攻撃をするなんて、美しくないな! ソレが社長軍のやり方かい!?」
「はぁ!?!!? 仲間が襲われそうになってたんだから仕方ねぇだろうが!?」
「──問答無用!!!」
と、大平さんは白馬──えっと、スレイプニル? に、騎乗ったまま、龍鬽くんの方へ駆けてゆく!
「待ッ──!?」
「──おっと、行かせないよ? さて、ウチらは此処で楽しく女子話でもしてよっか??」
そして、私の前にはヒナちゃんさんが立ち塞がる!
「…………ッ!」
◆◆◆
「薄情者どもぉ、キリキリ働けぇーーー!」
『働けぇーーー!』
「ねぇ、アンタ達何してんの???」
──え? 何って……
「残党兵どもを煽っ──応援してます!」
『応援してます!』
「あらそう。私には勇者軍たちを煽ってるように見えたんだけど気の所為かしら??」
「──気の所為じゃないです姐さん!」
「ソイツらさっきからメッチャ煽ってきてます!」
「つーか暇なら戦いに参加しろや!!!」
──ん?
「え? いや、オレ暇じゃないんで。今だってホラ、味方の士気を高めながら体力回復の真っ最中ですし」
「じゃあ大人しく回復に集中してろや!」
あ"??
「はぁ? お前らがいつまでも仲間だ何だピーピー言ってモタモタしてるからケツを叩きに来たんだろがい!」
『そうだーそうだー!』
「──はぁ!!? それを言うならお前だってそうだろうが!? いつになったら魔眼の効果が解けんだよ!」
おっと、痛い所を突かれた。
「は? 何?? 私の所の綾ちゃんと久遠くんの仕事に文句を付けようっての?」
ぬ! コレはチャンス!!!
「うわ、あの負犬どもマジで無いですよね!!? いま正に頑張っているであろう二人に文句付けるとかマジ糞っすわ! サイテーー!!!」
「( #`皿´)」
「──カスがよぉ……!」
「なぁこれ、残ってる奴らで協力して如月から始末した方が良くないか?」
「ちょっと先輩方いい加減戦いに集中して下さい! これ以上攻撃されたら結界が保ちませんよ!!!」
と、キレた結界担当から声が上がる!
──あ、忘れてた。
「負傷した者は結界内に一時退避! 回復兵は負傷者の治療、盾兵は前へ!!!」
そう指示を飛ばす──が、このままではいずれ押し負けるだろうな。
──唯でさえ、魔王軍は万全の状態で攻めて来たのだ。其処に魔眼によって操った連中も居る。
勇者軍や社長軍が万全でも厳しいのに、勇者軍は攻撃の要をオレが消しちゃったし、
ついでに社長軍も勇者軍も人数が大幅に減っている。
──打開策があるとすれば、奴らが直接動く事だがソレも賭けに等しい。
「ふぅーーーッ!」
『境夜ぁ、大丈夫???』
大きく息を吐くオレに、フェアリーは心配そうに声を掛けてくれる。
「ううん、大丈ば無い──けど、頑張るよ。指揮官が何時迄も頭抱えてたら、勝機を逃すからね」
笑いながら告げるオレの頭に、ベチンッ!
と、軽い衝撃が襲う。
そして次から次に、ベチンッベチンッ、と衝撃が続けて襲って来る。
「──はぁ、だからって無闇に喧嘩を売り歩くんじゃ無いわよ。このお馬鹿の見栄っ張り」
「そうだそうだ!」
「不安なら不安ってちゃんと言え!」
「この馬鹿! 大馬鹿!!!」
「一人で背負うなよ、らしく無いぞ!」
そして続く、ベシベシ祭り。
頭を叩かれながら馬鹿だの阿呆だの見栄っ張りだのと言われるんだが、虐めかなコレ?
あと──フェアリーちゃ〜ん、やめて! お願いだから参加しないで〜〜〜!!!
「──まったく! 不安なら不安ってちゃんと言いなさい、私達ってそれだけ頼り無いn──」
「──え? うん(即答)」
「( #^ω^ )」
ねぇ…………何でオレ、拳骨されたの???
「だ、だからって一人で背負うなよ! 今はオレ達、仲間じゃないか!!!」
「仲間なのに、敵が味方に擬態してても気付かなかったんだろ? それって本当に仲間なのか??」
「──知ってるか、正論って人を傷付けるんだぜ?」
ホラよ……(`・ω・´)つハンカチ(/ _ ; )
「で、でもさ! か、隠す事無いだろ!? 一人では辛い事だって、オレらとなら──」
「──仲間が敵側についただけで泣き言言って、挙句、手も足も出せない奴らにどうにかできるとでも?」
「ごめん…………」
仲間なら殴ってでも正気に戻してやれよ。それすら出来ないくせに、何言ってんだコイツは??
「お前ら落ち着けって! 話しは変わるが、白神が元に戻ったら魔王軍を一緒に──」
「──はたして一緒に居られるかな? 傷は治っても、傷痕は残るんだぞ?? 一生な」
「白神ごめんよぉぉおおおおおッッ!!!」
( ^ω^)σ_:(´ཀ`」 ∠):
…………ふぅ!
「どうした? 慰めはもう終いか???」
ほら、もっと言ってみせろよ。お得意の綺麗事をよぉおおお!!?(ゲス顔)
「──アンタ、人の心を何処に置いて来たの?」
「さぁ? 母さんの腹の中じゃないっスかね?」
「はぁぁ……先輩方、もう少し真剣に──ッ、結界に反応あり! 数は二名です!!!」
途端、結界担当が悲鳴に近い声を上げる。
「──方向は?」
「6時の方向です!」
「……偵察兵、ドローンを飛ばせ。映像は端末に」
「はい! 映像、出ます!!!」
偵察兵の声と共に、端末に映像が映し出される。
「──ッ、これって!!?」
端末に映し出された映像を見た瞬間、手で口を覆い、千尋さんは絶句する。
「………………」
其処には──
『すみません如月さん! 作戦は失敗です!!! 久遠くんがッ!』
『……すまね、ぇ…先、生──しくじっ、ちま……た』
──ボロボロになった、綾ちゃんと久遠の姿が映し出されていた。
「急いで結界を解除してッ!!! 如月何してるの行くわよ!?」
そして、顔を青くした千尋さんは何かに突き動かされる様に、彼らが居るであろう場所へと走ってゆく。
「──あの子達って……ッ」
オレの様子を窺うように、幾つもの目が向けられるが──どうしたんだ、コイツら?
「結界、一部解除。彼らを中へ、オレが行く」
「は、はい!」
──ぁあ、それと。
「回復した奴は戦いに戻れ。遊びは終わりだ、一切出し惜しみせずヤレ」
見てくれてありがとうございます!! 宜しければ是非ともブクマなどをお願いしますヽ(;▽;)ノ
な、長かった体育祭も残るところ後2話くらいで終わ──る、かなぁ……(目そらし)
ままッ、どうかごゆっくりお楽しみ下さい。
く、クソ……雛鳥め、来て早々にお年玉を巻き上げて行きやがった_:(´ཀ`」 ∠):ガクッ!