は? お前ら何してくれてんの???
皆様! メリークルシミマシタ!!!
■■■〜〜〜報告書〜〜〜■■■
──? 五円玉を糸に吊るしてプラプラして何やってんのkのヤツ……??
あれ? 田中だっけ……が、モンスターに乗ってどっかに駆けて行ったんだけど……え? 何?? マジで何やったのアイツ???┌(┌ ^q^)φ_???
■■■お掃除終了!■■■
よし、残りの奴らもお掃除したし……久遠と合流するか──ピロンッ──な?
ん???
『\( ^q^ )/』
──は? いきなり何だ??
突然スマホに送られてきたメッセージ? に、困惑し、送信相手を見ると……白崎から???
え、なに?? 怖ッ。
──ピロンッ、ピロンッ!
『オワタ』
『主、キメラです。只今、勇者軍の拠点に魔王軍が攻めて来ました! 詳しくはコチラをどうぞ──』
と、送信されたメッセージと共に送信れて来た動画データを確認する。が──ぇ?
■■■動画データなぅ■■■
『あっはははははッッッ!!! 壊れろ、全てぶっ壊れてしまえ! 聖剣よ、奴らを滅ぼせ!!』
『──白神が二人ッ!??』
『いや、偽者だろ……? 偽者だよな??』
『でも、あの聖剣は確かに白神さんの──だとすれば、此方の白神さんは?』
──ガァンッ! ドォーンッッ!!!
『結局、仲間だ何だ言っても大事なのは自分だけってか!? はッ、お前らを信じたオレが馬鹿だったよ!』
『──ッ! ダメです、もう結界が……ッ』
──ブツンッ!
◆◆◆……( ゜д゜)……?◆◆◆
──ピロンッ、ピロンッ、ピロンッ!
『闇堕ちワロタ』
『パラサイト勝手に打つな!』
『──こほん。と、いう事で結界が崩壊し、魔王軍が雪崩れ込んで来てます。どうしましょう?』
ェ? あ、うん……は??
──魔王軍、何やってくれてんの???
というか、ウチの子達……ちゃんと報連相出来るとか良い子か?
「……きさ…………ぎぃ……ッ!」
常日頃から良く出来た子達だとは思っていたけど、危険の中、動画まで撮って伝えようとする気遣い!
というか、もしや気付いてたのか? スマホ使えば普通に連絡できるって。気付いてなかったのオレだけ??
──いやぁ、でもホントに良く出来た子達だよ。父、嬉しい。(現実逃避中)
「──如月ぃいいいいいッッッ!!!」
「ッッい"!!?!?」
そう怒鳴り、スマホ片手に鼻息荒く突撃かまして来たんだけど、この社長!?
──突然の物理攻撃により、現実に無理やり引き戻されたオレに社長は尚も詰め寄ってくる!
「先生ッッ! 大変ッす!!!」
「ちょっ、社長さん! まだ調子が悪いのに、いきなり走って行ったら危ないですよ!?」
そして……遅ればせながら此方へ走ってくる久遠と綾ちゃん。
いつメン、再び集合である。
◆◆◆
「──コレはいったいどういう事よ!??」
背に般若を背負った社長が──ズイッと、自分のスマホの画面を見せてくる。
……見ろって事か?
渋々、そのスマホの画面を見てみると──
『ヤバす!!!!!』
『敵襲っす!!! 魔王軍が攻めて来たっす!』
…………ほぉ……?
「あ、オレのトコにも同じのが来ました!」
「私の所にも……です」
「多分、一斉に送信したんでしょうね! で、コレはいったいどういう事よ!? 私を騙したの!!?」
ブチ切れ社長と共に、久遠と綾ちゃんも不安そうに此方を見てくるが……いやいや。
「はぁ。記憶の件では久遠と綾ちゃんを騙してはいましたけど、同盟の件は騙していませんよ?」
溜息混じりに──そう告げる。
「えッ!? 先生、記憶が──」
「戻って……ッ!」
「…………どういう事よ?」
「どうもこうも──言いましたよね? オレは如月 境夜として、個人的に社長と同盟を結んだんですよ??」
コレはオレと社長との契約であって、魔王軍はこの契約とは関係が無い。
なので魔王軍は普通に社長軍に攻撃ができるし、オレも、この件に関して責められる謂れは無いのだ。
「つまり……?」
「魔王軍が社長軍を攻めようが、それはオレと社長との契約には関係が無い。逆も然りです」
「──屁理屈じゃない……それ」
ぼそッ、と、社長は呟くが……何を今更。
契約なんて所詮はそんなモンだろう?
「はぁぁ……まぁ、アンタはそういう奴だったわね。で? 私達をどうするつもり??」
──重々しく口を開き、社長はそう問うてくる。
う〜ん、難しい事を訊いてくるな?
「それが難しいんですよね……一先ず、作戦を練りますんで社長軍の戦闘指揮権を貰えます?」
「──は?」
「久遠は上空から現在の社長軍拠点がどうなっているのか撮影して送信てくれ」
「ぇ、あ、はい!」
「綾ちゃんは久遠を援護しつつ、拠点に残ってる奴らを此処に避難させて」
「わ、分かりました!!!」
「──ぇ、えッ!? ちょ、ちょっと如月!??」
社長が意味不明とでも言うように声を上げているから、仕方なしに、
「何です?」
と、訊くが、
「──ど、どういう事なの!? アンタ、私との同盟を利用して、私達を罠に嵌めたんじゃ……ッ!??」
「は? 何スか、その被害妄想???」
何言ってんの、この人?
──あ、パラサイト達にもメッセージ送っとこ。
「社長。社長はオレ個人と同盟を結びました。ここまではOK?」
「え、ええ」
「社長軍に魔王軍が攻撃を仕掛けた事と、オレ達の同盟は一切関係がありません。OK?」
「さっき言ってたヤツね……まぁ、OKよ」
「オレの目的は魔王軍への復讐です。その為なら社長軍に喜んで協力します。OK?」
「──へ? そうなの???」
成程、社長も人の話しを聞かない族か……。
「オレ、同盟結ぶ時に言いましたよね? 目的は復讐ですって(^^#)」
オレが魔王軍にされた非道の数々も話したと思うが、まさか忘れたのか、この社長は?
「──え? ぁ、あれ?? そ、そう言われれば、言ってた……よう、な? あれ、私、何で、ぇえ??」
………………そうか。そういう事か。
やってくれたな? あの悪魔め。
「ふぅ。ま、いいですよ……話しが長かった所為でしょうし? 頭も考慮して話しをするべきでしたね?」
「あれ? 私、今バカにされた???」
──ハッハッハッ、ソンナ事無イデスヨ?
ヤダナァーーーーー(棒)
見てくれてありがとうございます!! 宜しければ是非ともブクマなどをお願いします( ^ω^ )ノシ
──そして、オカメは理解したよ。
この体育祭、年内には終わらねぇな……と。
なので、暇な方もそうじゃない方もゆっくり楽しんでくだされば幸いです!
遅くなりましたがメリークリスマス!!!