VS 連合軍0.9
■■■〜〜〜前〜〜〜■■■
社長軍の総大将を簀巻きにし自由を奪い、代理人と称して連合軍への強襲作戦を提案→決行。
──これは主観的意見だが、kの記憶が戻っている可能性アリ……┌(┌ ^q^)φ_
◆◆◆
「出入口は主に二箇所。では、社長さんの作戦通りに僕とお兄さん、社長さんとお姉さんで同時に攻めます」
偵察兵キメラくん(分体)が戻り、相手の拠点に出入口が二箇所ある事を報告してきた。
そして──小生意気にも連合軍は簡易的なバリケードで拠点をグルリと囲っているらしいので、此度の強襲作戦は二箇所同時攻撃によって開幕しようと思う。
「モガモゴモゴゴ!」
(私の作戦じゃ無いけどね!)
「オレは構わねぇが……佐藤、一人で大丈夫か?」
「モッ? モガモガガモコッ???」
(あれ? いま私ちゃっかり戦力外通告された???)
「あ、はい!! 父から預かったモンスターもいるので、多分いけます!」
「モーォ? モガモガガ!」
(おーぃ? 無視しないで!)
──良き良き、自信があるのは良い事だ。だが……
「あの、お姉さん……良かったらコレ……」
と、紫色の球を一つ手渡す。
……手札は幾らあっても良いヨネ!
「え? あの、コレはいったい……」
「──使用時にはマスクを必ず着用して下さいね。あと、着火したら即、相手の方へ投げて下さい」
濃縮された死を使う時の──如月さんとのお約束だゾ( ・ω^ )ミ☆
──絶対守ってね…………作ってる時、本気で逝きかけたから。綺麗な川が見れるよ。
「いやだからコレはいったい──ッ」
「モーーー! ガーーーーー!!!」
(私の分の! マスクを戴けないでしょうか!!!)
あ、忘れてた!
「すみません社長さん! コレどうぞ」
そう言って、社長に布マスク(箱入り)を手渡す。
──料金は後払いで良いですよ♡
「………………モッ?」
(………………はッ?)
「──じゃっ、行きましょうかお兄さん! マスクは何枚使っていただいても良いので、では!!!」
「えっ!? ちょ、せ、先生はやッ!!?」
急げ! 奴が我を取り戻す前にトンズラするぞ!!
「モガーーーーーーーーッッッ!!!!!」
(如月テメェーーーーーーーーッッッ!!!!!)
社長の雄叫びをBGMに、オレ達は拠点後方の出入口目指してモンスターに見つからないよう……ひた走る。
──許せ社長、あのガスマスク三個入りなんだ!
流石に使用済みを使わせるのはちょっと……な?
ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(┌ ^q^)┐
◆◆◆〜〜〜視線〜〜〜◆◆◆
木|┐
「──あの、先生…………」
「はい? 何ですか、お兄さん???」
社長からトンズラし、連合軍を攻撃するタイミングを合わせる為、綾ちゃんからの連絡を待っていると、
「気付いてますよね……?」
と、問うてくる久遠は一本の木を凝視していた。
「ぁあ……まぁ、はい…………」
──そりゃあ気付いてますとも!
つか多分、オレの高校に通っているヤツなら誰でも気付く。ヤツらの存在にはな!
「アレはいったい……何なんスか?」
「さ、さぁ? 何なんでしょうね??」
記憶喪失(のフリ)故、口ではそう答えるが、アレはヒナちゃん先輩の使い魔だ。
──その名を『万物を愛せし者』。
学内、職場、ムフフなホテル、家、etc……等の床や壁、天井などでよく目撃されている。
オカ板等では怪異としても取り扱われている存在だ。
出現頻度は夏コミ、冬コミ前はヤバい。それ以外なら普通くらいで、警戒する程では無い。
まぁ、情報収集の為……ヒナちゃん先輩が放ったんだろうな。攻撃性は無いから放置でいいだろう。
「放っておいて大丈夫なんスか、アレ?」
「う〜ん……攻撃して来る素振りもありませんし、恐らくは、大丈夫だと思います」
邪魔になりそうなら、連合軍との戦闘の拍子にウッカリを装って始末すれば宜しい。
そんな事を考えていると──ピロン、と、久遠のスマホに綾ちゃんからの連絡が届く。
「──あ、そろそろ仕掛けるらしいっす」
OKだ! それでは──
「了解しました! では、行きましょうか!!!」
──これより、戦闘を開始する!
木| ^q^)┐
木| ^q^)┐
木|^q^)┐
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