VS 勇者軍2
■■■〜〜〜前〜〜〜■■■
──槍つぉぃ…………。
◆◆◆
あー、どうすっかなぁ……?
──内から外に出る分には反応しないが、外から内に入る場合は電流をプレゼントしてくるガン芋結界に、
索敵&見張り担当の召喚獣。
そしてあの武装した奴……。
コレ、一人で全部処理るのオレ? キツいって!!
しかも勇者軍の大半が此処でガン芋してるから、数も多い! この数を一人で相手するなんて嘘やろ?
──いや、結界と召喚獣だけならまだイケる!
ただ……あの武装クンと残りの勇者軍の相手が辛いのよ! 数ってマジ暴力ですね!!!
……いやまぁ文句言っててもしゃーないからやるけどさぁ! やるけど、なんか割に合わないな〜!!!
「(キメラ、今からオレの言う通りに行動しろ。この作戦が成功するか如何かはお前次第だ)」
『………………ッ!』
とりま、キメラに作戦を説明し──キメラも作戦を理解したのか結界の外へと飛び去ってゆく。
……頼んだぞキメラ。この作戦が上手くいけば、それだけオレらがラク出来るからな。
◆◆◆
さて、キメラが作戦通り行動している間に──オレも手駒作りしとこっかな☆
「──ッフゥー、はぁっはぁ……フゥーーーッ!!!」
呼吸を荒く、顔色を悪くし……オレは明らかな病人モードを発動させる。ズルしたい時に発動するアレだ。
「──ッ!? おい?!! どうしたんだ如月!??」
他の軍だったら明らかに警戒するだろう演技に、アッサリ引っ掛かった白崎先輩は心配そうに問うてくる。
……良い人だが、今回はソレを利用させてもらう!
「ぁ、いえ…………何でも、ッ、す、すみません」
「──何でも無いワケないだろう!? いったいどうしたんだ!?? やっぱり縄がきつ過ぎたか!?」
あー、しまった。演技したは良いが肝心の原因を考えてなかったわ。ま、適当で良いか!
「ぇと、あの──ちょっと近くに来てもらえますか?」
「? あぁ、わか──ッ"!!?」
──要は、近くに来てさえくれればソレで良かったからな。パラサイトを寄生させるのは。
スマンな、先輩。ちょっと身体借りる。
だが、連れ出す理由はいるか。何にするかな?
「………………寄生、完了したぞ主」
「お疲れ。早速で悪いが、一度連れ出してもらっても良いか? 連れ出す理由だが──」
「ふっ……皆まで言わなくて良い、任せろ」
身体を得たからか、いつもよりテンション高いなコイツ。任せてホントに大丈夫か??
「──お前達、聞いてくれ!!!」
ッと、思ってたら許可出す前に何か言い始め──
「──如月が、ウ●コ我慢できないッマジ無理このままだと漏らす! って、言ってるからちょっとトイレまで連れて行って来る!!!」
………………。
………………………………。
………………………………………………は?
「──ぇ? う、ウ●コ???」
「あの見た目だけは麗しい魔王が??? ウ●コ?」
「いや、そもそも此処トイレあるのか……? まさかお前、の、のぐ──???」
「──あ、そうかトイレ無いのか……では、ちょっとそこらの木々の中でさせて来る。さぁ、行くぞ如月!」
「…………は…ぃ………………は、い?????」
ぃや、えッ…………????(・_・ ; )????
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あと、お食事中の方ごめんね(・ω^)ミ☆