VS 勇者軍
■■■総力戦ルール説明■■■
・競技場内で最後の一人になった時点で試合終了
・最後の一人が所属している軍に100億P付与
・交渉、同盟、裏切り、多勢に無勢、罠、道具使用その他etc──どんどんやれ!
・死亡判定は強制退場
・復活禁止
・競技場外に出れば全て元通り☆
※尚、各軍の総大将は事前にランダムな敵軍初期位置付近に転送済み
◆◆◆
──はい! と、いうワケでね……恐らく、いや、絶対ルールの説明も終わったんでしょう!!!
えッ、オレ? オレは……
「縄がキツかったら言ってくれ。捕虜を逃す事は出来ないが、直ぐに縄を緩めるからな!」
「…………は、はい。ありがとう、ございます……」
──見ての通り、縄で木に拘束されてます。なにか問題でも???
「やっぱ可哀想じゃないですか……?」
「そうだよな。今のアイツは記憶が無いんですよ??」
「大丈夫? 縄、緩めようか???」
「いえ、大丈夫ですから……」
──いやぁ〜、思ったより早く敵軍が転送して来て正直焦ったけど、オレの転送位置が勇者軍のトコだったとは……運が良かった。
試しに手を動かしてみるが、ウン。
…………簡単に抜け出せる。
「コッチ、結界張りました!」
「此方も召喚獣を展開させた、索敵や見張りは僕達に任せてほしい!」
「神装起動! 迎撃準備、完了──コッチもだ、いつでも迎え撃てるぞ!!!」
へ〜……結界に、召喚獣を使っての索敵&見張り、それに迎撃かぁ……OK、OK。
なら──
「(──キメラ! 暗殺部隊に索敵中の敵召喚獣を数体始末させろ。気配を悟らせるなよ?)」
『…………ッ!』
ブーン、という羽音と共にキメラの分体が一匹──結界の外へと飛んでゆく。
…………ふむ。普通に飛んで行ったか。
そして、ソレに気付いた様子は無し……と。
「……(キメラ、少し実験したい。分体を一度結界の外に出して、結界の中に何か投げ入れてくれ)」
『ッ!』
再び、ブーンという羽音が上がり、分体が結界の外へと飛び立つ。
──矢張り、『結界から出て行った』分体に対しては何のアクションも無い。
では次はどうだ?
「ッ、結界に反応!!! 何かが干渉したようです!」
「──場所は何処だ、召喚獣をッ──!?」
「どうした!??」
「いま召喚獣が一体やられた! 背後からやられたのか相手は不明だ、すまん!」
──おー、ナイスタイミングだ暗殺部隊!
それに、結界外からの干渉には反応有りか。
「──(キメラ、何を投げ入れた?)」
『…………』
分体が飛び、足元の小枝の上に止まる。
──成程、小枝か。
「(それでその小枝はどうなった?)」
『…………』
分体は小枝を持つと、結界外へと飛んでゆく。
──見せた方が早い。か。
そして結界外へと出た分体は、小枝を結界に落とす。
──小枝が結界の白い膜に触れた、その瞬間!
……バチィッ!!!!! と、鋭い放電音が上がり、小枝さんは燃え尽きて消・滅☆ した。
うん……うん…………。「出る事」に関しては何も無いが、「入ろうとすれば電流プレゼント」か。
中々にエッグい結界張ってんなコイツら。
「──結界に再度干渉有り!!! 場所は真上です!」
悲鳴のようなその声に、即座に反応した……あいつ誰? ま、まぁ、武装した奴は──手に持ったゴツい槍の先端? を上空に向けると、
「──破ぁぁああああああああああ!!!!!」
と、喧し──ふぇッ!??
………………あー、え?
今、起こった事をありのまま説明するぜ?
──武装した奴が喧しい雄叫びを上げた直後、奴が手に持っていた槍の先端から極太レーザーが発射された。
な、何を言ってるのか理解らねぇとは思うがホントなんだ! もう一度言うぜ!?
──武装した奴ヤヴァい。レーザー撃ってくる。
見てくれてありがとうございます!! 宜しければ是非ともブクマなどをお願いします_:(´ཀ`」 ∠):
………………や、やっと総力戦か。ま、此処からも長いんだけどね☆ ゆっくり楽しんでいただけると幸いですΣd(^ω^ )