あッ……\(^q^)/
■■■〜〜〜前〜〜〜■■■
弁当ハザード!!!!!
◆◆◆
「──ッ!? 緊急報告! 監視ドローンが撮影した映像をモニターに出します!!!」
弁当ゾンビ共に襲われ、一時的に弁当同盟を結んだ魔王軍と社長軍。
……屋上に籠城し、片や扉問答、片や空中防衛していると──ドローンにて周囲を監視していた魔王軍所属の技術部から悲鳴が上がる!
「──なに!? どうしたの!!?」
「ちょっ!? 社長、いま空中の護りを緩めたら制空権取られますぞ!!?!?」
──ふぅ、しょうがねぇなぁ。
「えっと……ぼ、僕が見て来ます!」
と、記憶喪失のフリをしつつ技術部の所に行き、モニターの映像を確認する……が、コレはw
えーと、どう説明すれば…………?
「あーーーその、えーと──(困惑)」
「なに!!? ちゃんと説明しなさい!」
「ゾンビ達が件の劇物入りの弁当箱を手に屋上目指してダッシュしてます。バケツで持ってきてる人もいます」
いやー、コレは……ね?
──つーかバケツ溶けてね? 下から劇物が洩れてんだけど大丈夫なの、あれ???
「ごめん。何て──???」
認めたくないのか、本当に聞こえなかったのか……まぁ、折角だし簡単に説明してやろう。
「──ゾンビが劇物持ってこんにちは。ワンチャンこれで扉溶けないかな? よーし、実験しよう!!!」
(?・Д・)→Σ( °Д°)→\(^q^)/
「……もしかして、オワタ?」
「まぁ、割と詰んでるかと……」
………………………………。
「い、いやでも、所詮はドリンクでしょ!? 劇物とは言えドリンクじゃない! いくら何でも金属の扉をt」
「「「──ぅう"あ"ぉおおおおおおおおッッッ!」」」
途端、バシャンッ! と、液体を思いっきりぶち撒けた様な水音が上がり……続いて、
──ジュゥウウウウウウウウゥゥゥ…………
扉「あ、無理」<ジュワァアアアァァ──
と、扉さんのその金属製のボデーがみるみるうちに溶けてゆく。校長、ホントに何を調合したのアナタ?
「「「弁当を、食い物をよこせぇえええッッッ!」」」
◆◆◆
──あー、こりゃぁ終わったな。
と、ジャバウォックのスキル──『隔絶』──を発動させ、オレとキメラは即座に安全圏へと逃げ込む。
……クッ! オレにもっと力があれば──(笑)
「──皆を助けないと!」
「諦めなさい! アレは助からないわ!!!」
「くそ! 助けられたかもしれねぇのに!!!」
「──はひらへほはふひふへほはふほ! ゴクンッ、このナポリタンめっちゃ美味いでござるな!?」
あー、社長達も無事みてぇだわ。モンスターに乗って、屋上の惨状を肴に弁当食ってますねこの人でなし!
──あれ? そういや久保は???
「うわー、エグッ! これさ、去年の惨劇超えたんじゃない? ……モグモグ」
「──だね〜。つーか、しwろwざwきwwwあいつヤバッ、もうガチモンのゾンビになってんじゃん!」
『? 主よ、元主の姿が見えないのだが??』
「え? あー、どうせあの虫くんが安全な場所にでも連れて行ってるよ」
──あぁ、居た。
恐らくヒナちゃん先輩が張ったと思われる簡易的な結界の中で、普通に弁当叩いてたわ。
「ひ、ヒナ様ヘルプ!!!」
「たしゅけて〜〜〜!!!!!」
「いやぁ! 弁当がぁあああああッ!!?!?」
「もきゅもきゅ……ンクッ! おかず半分か、冬コミのネタになるか──どっちが良い?」
「僕は売り子になるって条件で入れてもらったよ」
「──おかず半分で!」
「おかず!」
「O・KA・ZU!!!!!」
「──OKだ、入んな! 冬コミの立派な『おかず』にしてやんよ!!! ついでに弁当のおかずも貰う!」
「「「え?」」」
…………ドンマイ。
だが──社長達は無事だし、一部の魔王軍以外はもう殆どアレだし……後の二軍も、ふむ。
『? 主、どちらへ???』
「んー? ちょっと最後の仕込みに」
■■■???■■■
「…………頑張って作ったんじゃがのぉ〜……」
「──。───────」
「ん、コレ全部じゃと?」
「────。────────!」
「そうかそうか! 美味しそうか!!!」
「──! ────!!!」
「いやいや、全部くれてやろう! 持ってゆくが良いわ、ふぁーはっはっは!!!」
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