弁当略奪戦
■■■〜〜〜前〜〜〜■■■
1位 お高そうなお弁当
2位 校長のお手製弁当
3位 臭い握り飯
4位 劇物
◆◆◆弁当略奪戦◆◆◆
『──いったい何が不満なんじゃ!??』
「寧ろ何で不満が無いと思った!!?」
校長の立つ壇上へと突撃、大平は吠える!
「そもそも何で弁当なのに液体なんだ!?」
『ドリンクなんだから液体に決まっておろう!?? なんじゃ寒天でも入れて固形にでもすれば良いのか!?』
「──そんな劇物な心太要るか! それよりも食べれるモノをくれと言ってるんだ!!!」
『食べれるじゃろうが!!! 最下位なのに我儘な!』
こう言うの……目糞、鼻糞って言うのかな?
「そもそもちゃんと味見をしたのかコレ!?」
『──ご冗談を!!! 唯でさえ老い先が短いか弱い老人に死ねと言うのか貴様は!?』
「そんな劇物を未来ある若者に食わそうとしている貴方には言われたく無いが!??」
ゼェ、ハァッ……と、肩で息をする両者。
瞬間──ッ!
『──ええぃ、このままでは拉致があかん! 良いから食ってみぃ、案外イケるかもしれんからな!!!』
「ッ!?」
と、一瞬の隙をつき──校長が大平の持っていた弁当をひったくり、そのまま大平の口へと叩き付ける!
『──どうじゃ!? 美味いか!!?』
「………………」
『おい? おーーーい???』
「………………………………」
? どうしたんだ?? 大平のヤツ、さっきからピクリとも動かないが……まさか。
『まさか…………あッ』
オレと同じ事を考えたのか、校長が大平の脈をt──おい、何だ今の『あッ』って!?
……まさかホントに──!?
『……藤ちゃ〜ん! 保健医の藤先生や〜い!!! 休憩中にスマンが至急タンカー頼む! 急患じゃぁ!』
──あっ(察)
◆◆◆
「はーい退いて退いて〜! 保健委員は全員ついて来て、今から緊急手術開始めるよ!!!」
「えー、マジでぇ〜?」
「ダルぅ!」
「メシ時に勘弁しろよ、はぁぁ」
と、タンカーに急患を乗せて医療テントに運ぶ藤ちゃんの後ろを……嫌々ながらついて行く保健委員達。
それを見送ると、容疑者はマイク片手に口を開く。
『──えー、コホン! 急なハプニングはあったが弁当も配り終わったので、コレより昼休憩とする!!!』
こうして……何事も無かった様に、昼休憩の開始が宣言された。
最後に──
『あ、もし弁当を略奪されてもソレは自己責任じゃからな? それでは、午後の武での〜!』
と──去年と同様の爆弾を笑顔でポイして……。
■■■屋上なぅ■■■
「弁当を……弁当をよこせぇえええええ!!!!!」
「食えるモノを、食えるモノを……!」
「魔王軍だ、魔王軍を狙え、ヤツらは美味いモノをたんまりと持っている筈だ」
既に封鎖した屋上の扉を──弁当ゾンビと化した者共がバンバンと叩く。
「なぁ、開けてくれよ? オレ達は仲間だったじゃないかぁ……なぁ、聞こえてるんだろ?」
「お前の弁当をオレにくれよぉ!」
「オレ達、友達だろぉ???」
──更に恐ろしい事に、道中、弁当ゾンビに襲われ弁当を食われた者達も……新たな弁当ゾンビとなって共に襲って来ているのだ。
「嫌だ! この弁当はオレのモノだ!!!」
「誰にも渡してなるモノか!」
「フッ、貴様らは其処で扉を一生バンバンやっていると良い! 弁当ウマーーーッ!!!」
「「「あ"あぁぁああ"あ"ああぁぁぁッッッ!!!」」」
「「「──煽るな馬鹿野郎!!!!!」」」
と、扉付近。
……そして、もう一方の──。
「ワイバーンちゃんブレス発射ぁ!!!」
「ら、ラベンダードラゴンもブレス攻撃! レヴィアタンもお願いします!!!」
「蹴散らせ、バハムート!」
──お空はですね、見ての通りの阿鼻叫喚具合ですが、ナニカ?
見てくれてありがとうございます!! 宜しければ是非ともブクマなどをお願いします_:(´ཀ`」 ∠):