結果発表!!!
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『──えーと、では如月冥土の点数を……』
「OK、全部で締めて30億点だね!!!」
後輩もブレないなぁ。
『いや、あの久保ちゃんや……それは流石にインフレが過ぎると言いますか──』
『仮装Pは審査員一人につき最高10Pじゃからなぁ、最高でも30Pまでd──』
「──馬鹿野郎ッッッ!!!!!」
……ッ!!? いきなりどうしたんだ、この後輩?
何か、すんごいお顔されてますけど???
「お前らホント何も理解って無いな、このずぶの素人共め! 良いか、相手は神の最・高・傑・作たるあの先輩なんだよ!!?
──外見は言わずもがな! でもソレら全てを内面がこれでもかと穢しているあの先輩なんだよ!!!
一人で陰と陽を兼ね備えた究極生命体、それが先輩という生物なんだ分かる!?
それを僕達人間の尺度で測っても良いのか──いや、良くない!!! 良いはずが無い!」
──え? オレ、久保から人外として扱われてんの?
しかもお前、生物って……あと、言ってること大半悪口じゃね???
「その先輩がな、僕達人間の為にわざわざメイド服を着たんだよ!? 恥を捨てて!
僕のような醜い豚を喜ばせる為に!
──その尊き御姿を晒して、そして恥じらいながらもにゃ〜って! にゃ〜!!!
もうね、ありがとうございます! としか言えない。
大体ね──(以降、熱弁につき割愛)」
──まぁ、語るわ語るわ。その間オレ、メイド服。
もうね、スースーするのよコレ。何処がとは言わんけどさ? はよ、終われや。
鳴りを潜めてたオレの心と頭もね、面白れぇけどサッサと着替えさせてくれって叫んでるのよ。
…………なので、強行手段に出ます!
あ、言い忘れてたけどねオレ──女扱いされるのは嫌いだけど、やると決めたら徹底的にやる派だから。
──恥じらいは母の腹に置いて来た!!!
「わ、我儘言っちゃダメですにゃ〜!」
『──!!?!? ° °≡≡≡≡≡( Д )』
° °≡『!??!? 歯≡≡≡≡≡(≡≡Д )』
「──せ、せせせ先ぱぱいぱいッ!!?!? ど、どうしたのもしかして寒い!??? お望みとあらば今すぐ僕の興奮エネルギーを持ってこの星を常夏の灼熱地獄へと変えてみせるよ!??」
全力の裏声+ウルウルのピュア目+ダメ押し震え声。
正直、舌を噛みたくなる三連コンボだがこの姿で放置プレイ食らうよりはマシだろう。
「さ、寒いけど我慢するにゃ〜。でも、誰かに迷惑かけるのはメッ! ですにゃ〜!!!」
──あ、死にたくなってきた。
『こ、校長こいつぁヤベェぜ……』
『はぁ、はひゃっへほる。ほれほひははひひふはへはへふひゅふはひははほほふほふふふほひゃはひほ!?』
「うん。第三次先輩大戦が勃発きかねない!」
あの大戦かぁ。懐かしい響きだな。
プッツンしたオレが三種の神器こと釘バット、射出型電磁ネット、トリモチを使って全員沈めたヤツだ。
──具体的には、トリモチで身動き取れなくなった奴を釘バットでグシャ。
トリモチを避けた奴をネットで捕らえて身動き出来ない内に釘バットでメシャ。
トリモチとネットを回避した奴をとりま釘バットでドゴンッ。
おっと、話題が逸れたな。すまん。
………………そういや、小道具の中にもあったな? 神器。
■■■さて、結果発表といこうか■■■
「うぅ、ちょっと動いたら──お腹が空いちゃいましたにゃ〜……」
久しぶり相棒を使ったが、やはり良いモノだ。
──記憶喪失? ああ、あったねそんな設定。ま、バレたらバレただよ前向きに行こ!
「ぐっ! 推しからのファンサがしゅごい──もう過剰供給過ぎて倒れそうなんだけど僕!」
『特上寿司で良いか元主よ? 主の財布で買ってくるからもうちょっと待っていてくれ!!!』
『──は? 猫ちゃんにはミルクだろう!? ミルクも買って来い、あとゼリーも頼む』
『えーと……一応、集計が終わったんですけど──』
『怒らないで聞いてほしいのぉ……』
あ、ズタボロになった(した)審査員さんだ!
1 魔王軍 獲得P/30億514P
2 社長軍 獲得P/537P
3 勇者軍 獲得P/483P
4 連合軍 獲得P/341P
「──は? (女性にあるまじきド低音ボイス)」
『いや、言いたい事は理解るんスけど!』
『ワシらだって命が大事なんじゃ!』
「………………は??? (二回目)」
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