仮装リレー2
◆◆◆ルール説明◆◆◆
・優勝 100P
準優勝 50P
三位 25P
ビリ 10P
・仮装P/一人最大30P
・コース中盤に置いてあるクジを引き、書かれている番号の袋を持ち更衣室へ
↓
着替えて、そのままコース終盤の審査席へGO☆
↓
仮装評価後、次走へとバトンをパス
(アンカーはそのままゴールへ)
◆◆◆
『──ルール説明は以上です!』
『何か質問などはあるかの?』
お爺さんの言葉に、僕はゆっくり手を挙げる。
『おっ! 何ですかMr.如月!?』
『何か解らん事でもあったかの?』
「いや、あの……コレって、女子種目って言ってましたよね? その、僕、男なんですけど──?」
『──せやな(・ω・ )』
『そうじゃな(・ω・ )』
「いやオカシイですよね!?? 僕男なのにそのッ、お、女の子達が参加する種目に参加するなんて!?」
そう、今更ながら思い切って言ってはみたが……、
『『……えっ? (・∀・ )???』』
「──え?」
何で、そんな不思議なモノでも見た様な顔を……え? これ、僕がオカシイの?
──まさか、僕、実は女の子だったとか……?
いやでも……えぇ???
『大丈夫です主』
「キメラさん……」
一人で混乱していると、キメラさんが僕に笑いかけ──安心させる様に話s……
『──主は性別とかもう超越しちゃってるので問題ありません。だから無問題です!』
「キメラさん……?」
『もし一人で走るのが恥ずかしいのなら、私もキメ子として共に走りますので安心して下さい、主』
そう……親指を力強く立てるキメラ──キメ子さん。
──あれ? 安心って、何だっけ???
◆◆◆ピョン☆◆◆◆
そして、あれよこれよと話しが進み──、
「じゃ、キー様はアンカー宜しくね!」
「…………はい」
『頑張りましょうね、主!』
もう、僕が走る順番まで決まってしまった。
……というか、キー様って僕の事だったんだね?
『はい、走る順番は決まりましたか!? それでは待ちに待った仮装リレー──』
『──始めるぜヒャッハーーーッッッッッ!!!』
あ、始まった。
・
・
・
……第一走者が横一列に並び、審判さんの合図を待っている。
ただ──、
「よし、初っ端から飛ばして行くわよ!」
──と、並んでいたおばッ……お姉さんは車みたいな大きな龍の背に乗っていたのだが、アレはいったい?
『それではよーーーい……』
『……始めッッ!!!!!』
パンッ! と、大きな音と共に……並んでいた人達は一斉に走り出した!
そして、矢張りと言うべきか龍に乗ったお姉さんが先頭となって、みるみる内に後方との距離を空けていく。
『おーーーとぉッ!? 社長軍速い! もう中間エリアに入ったぁ!!!』
『怒涛じゃのぉ!』
空中にお姉さんの映像が映し出されるのと同時に、審判さんとお爺さんの声も上がる。
「えーとクジは……あった!!! 番号は1番? あら、良い事ありそうね!」
『──え?』
『……1番じゃと??』
お姉さんは声を弾ませ、1番と書かれた袋を手に──更衣室と書かれた場所へと入っていく。
そして直ぐさま……ッ、
「──あ"んじゃこり"ゃぁあああああッッッ!!?!?」
↑、の様な雄叫びが上がり、
「………………」
──ッ! 無言+4んだ表情で、千尋さんが更衣室から出て来た。
『──おぅふ……』
『こりゃ……す、凄いの…………』
「「「………………ΣΣΣ( ゜д゜)!!?!?」」」
──バニー姿で。
そして無言のままワイバーンに騎乗すると、そのまま審査席へ逝った!
……言いたい事があるのなら言いなさいよ? と、いう圧が審査席を襲っている!
『あーと、取り敢えず……先に審査員の紹介をしても?』
「──好きにしなさいよ」
〜〜〜ッ。
『えー──では、今回の審査員ですが私と校長、後はゲストの久保さんでお送りします!』
『ヨロシクの!』
「──うっわ、キツッ!」
「待って。待ちなさい……ソイツ、公平のコの字も無いわよ?」
そうだね。至極真っ当な意見だと思うよ、千尋さん。
でも……、
『いやぁ、もう決まった事なので!』
『今更変更はちょっとのぉ?』
「──失礼だね! 僕は先輩以外の事ならちゃんと公平にジャッジするよ!!!」
……ね? こういう奴らなんだよ、コイツらは。
「聴いた? 如月の事は公平にジャッジしないって言ったわよコイツ!」
「煩いよ、先輩が優勝するのは最早変えようの無い不動の事実だから良いんだよ!」
──久保、どの口で公平とか言ってんだろうな?
『あーーー(呆) はい、取り敢えずクレームは置いといて、其処にある小道具を一つ使って……』
『可愛くアピールしてほしいの!』
「コレも大切な仕事だからね、その可愛さに応じてPをあげるよ。仕方なく、ね」
と、宣う三者の言葉に──
これ以上の会話は無駄だと英断した千尋さんは、溜息を吐き、人参型のクッションを手に取ると、
「──ピョン☆」
…………ッッッ!??!?((((;恐Д怖)))))!?!!?
見てくれてありがとうございますピョン☆ 宜しければ是非ともブクマなどをお頼み申すピョンm(_ _)m
──ごめん、寒気したわ。