神々の(略)
100話目突入ーーー!!!!!
■■■体育祭〜当日なぅ〜■■■
「我々、勇者軍選手一同は正々堂々と戦う事を誓います! 勇者軍代表、白神 勇!」
「我々、魔王軍選手一同は(表向きは)正々堂々と戦う事を誓います! 魔王軍代表、如月 境夜!」
──オレと白神は、そう校長へと宣誓し、互いに固い握手を交わす。
「はい。ありがとね、じゃあもう戻ってヨシ! え〜と、次は何だっけ教頭?」
「──はぁ。次は乱入者の紹介ですよ校長」
「あーそうだったそうだった! じゃあ、お二人共お願いしますぞ」
校長がそう言った瞬間、哀れな仔羊──基、二人の乱入者が堂々と校長の前に立つ。
「あれ? 社長も出るの??」
「いやぁ、まさかホントに来るとは……しかも、久遠と綾ちゃんやモブsまで巻き込まれてるわ」
「──アンタが出ろって言ったんでしょうが如月ぃ!」
ありゃ? 聞こえてたか、まぁまぁ、そう吠えなさんな。観客の方々がざわついておりますぞ?
「確かに言いましたけど強制はしてませんよ?」
「ぐッ! た、確かにそうだけど!!?」
「それに、普通に考えたら体育祭で疲れ切った神を相手にした方が確実ですし?」
「Σ(°Д° )!?」
オレは微笑みながら、言葉を続ける。
「いやぁ〜でも流石は千尋さんですよ! そんな騙し討ちみたいな事はせずに正々堂々と同じ土俵に立つ!」
「格好良いなんてモノじゃないですよ、この益荒男! 素敵! イケメン女、略してイケ女!」
「オレ達の体育祭を盛り上げる為に態々ありがとうございます! 感謝してもし切れねぇッすわ!」
──ふぅ。このくらいで良いかな?
「……え、えぇ〜〜〜、そう? ホントにそう思う?」
「もう! 理解ってるじゃないのよ、如月☆」
「今回だけなんだからね? この私がアンタ達の体育祭を全力で盛り上げてあげるわ!」
「──ちょっろ……(流石です千尋さん☆)」
「シッ! 先輩、逆になってるよ!」
おっと、失礼。お口はチャックっと☆
「おー、元気の良い挨拶ありがとうございます! では、次の──」
「──貸したまえ!」
と、強引に校長からマイクを奪い……一人の人物が(勝手に)壇上へと上がった。
◆◆◆神々の革命〜ゴッド・リユニオン◆◆◆
「皆様初めまして、我々は組織『神々の革命〜ゴッド・リユニオン』! 以後、お見知りおきを」
壇上に立つ男──大平 吉光(38)はキザッたらしい挨拶を述べる。
「久しぶりね、ヨッシー」
「ヨッシーさん、お久しぶりです」
「久しぶり、ふっ、ヨッシー……(笑)」
「ヨッシー氏! お久でござる!!!」
「ヨッシーって言うな! ボクの名は大平 吉光だ!」
と、怒鳴るヨッシー。
…………に、しても……ヨッシーって何かどっかの配管工に乗り捨てにされる憐れなトカゲ? カエル? みたいな渾名だなヨッシー。
あぁ、他意は無いぞ。
「ふんッ! 君達がそうやっていられるのも今だけさ! そうだろう、田中くん!」
「──え? オレ??」
キョトンとする田中。
に、対し自信満々な様子のヨッシーは話しを続ける。
「聞いて驚け! ボクの組織『神々の(略)』は、田中くんの組織『脳筋カーニバル』と手を組んだのさ! 全ては社長、貴女を倒す為にね!!!」
驚いただろう! と、高笑いをするヨッシー。
それに対し──、
「驚くも何も知ってるわよ、ソレ」
「──はッ、ぇ?」
千尋さんは冷たく言い放つ。
「う、嘘だ! この情報は組織でもトップシークレットで事前に知っていたのはボクと田中くんだけの筈──」
「──うん、オレが言った!」
「田中に聞いた」
「田中くんに聞いた如月に聞いたわ!」
「( Д) == ° °」
サプライズ失敗ドンマイ、ヨッシー。
でも、田中の口の軽さを侮ったヨッシーが悪いよ。
「──取り敢えず、そろそろマイクを返してくれんかね? 開幕の宣言をせんとな」
「あ、はい…………どうぞ……」
「はい、ありがとね──野郎共! とっとと席につきなぁ! 地獄の開幕だぜヒャッハァーーーッッッ!!!」
「「「ヒャッハァーーーーーッッッ!!!!!」」」
「──さて、お二方と組織? の、方々も用意しておいた席にどうぞ」
「あ、はい」
「失礼します……」
こうして、地獄祭は無事開幕したのである。
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