忘れられたおとぎ話
「私の死には何の意味もないと言ったはず
どうして、分からないのですか? 」
「分かってるさ、総てを・・・
だが、お前の死で世界が納得する」
「意味もない事はしたくないのですが・・
仕方ないですね、これも選択の結果です」
「・・ガ・・・・・ッ・・・」
「銀弾です。流石の貴方もこれを受けては
立てないでしょう? これも結果ですよ」
「・・・ゥ・・・・・ガァァ・・・」
「辛いでしょうね、本当に・・・・
ですが・・・ 王、貴方は邪魔なのですよ」
「────そうか」
「・・・・は・・ぁぁ・っ・・・」
「アンタのお陰で俺が王と呼ばれる理由が
分かったよ、まさか・・ 銀弾が効かないとは」
「・・いつから・・・です・・?」
「射たれた時から芝居だ。
どうだ? 中々良い演技だったろう?」
「王は役者で在れ、・・ですか・・・・」
「青さん、終りましたよ・・・
何もかも総てが終わりましたよ」
「ご苦労だった。君もカイト君もね」
「僕よりも彼ですよ。主役は」
「そうだったな・・・・
だが、本当によくやってくれた」
「通信。そろそろ切りますよ」
「ああ、最後に1つ──
君はヒーローになったよ・・・・・・・・・」
「言うだけ言って・・・
本当に貴方らしい。僕は貴方に生れたのかな」
「総ての終わりは案外と呆気ないな・・・」
「不満ですか? この結果は?」
「いや・・・・・・」
「英雄王ですよ。貴方も今日からは
何がしたいですか? 色々出来ますよ」
「何もしない。今はそれで充分だな・・・」
「それも君らしいですね・・・・」
「師匠は何を?」
「帰ります。元居た場所に」
「今までありがとう英雄王さん。」
「この世界に英雄王は1人ですよ
カイト・ユリウス=アスガルド国王陛下」
「フッ・・・・・ 師匠らしいな」
アスガルドに在る禁書図書館に
こんな物が在る。
───ヴァンパイアロード
忘れられし古のおとぎ話──
彼等は苦しみの先に何を視たのだろう
だが、そのおとぎ話の終りには
1人の天使が微笑んでいた
これは何を意味するのだろうか───
もう少し長くする予定でしたが・・
キリが良いので終わりにさせて貰います
本編で書けなかった所は
番外編の短編ということで書きますので
お楽しみにしていてください
次はタイムマシン殺人喜を書くと思います
よかったらそちらも見ていって下さい
次は8月から書き始めます。
長々と申し訳ないです。
読んでくれてありがとう。トムネコでした




