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ヴァンパイアロード THE・ロードナイト  作者: トムネコ
四幕 花婿に悲しみを花嫁には銀の銃弾を
35/36

幸せの道が見えたら終りが近くに

「アーサーさん。貴方は知っていたのですね?

カイト君が死んでない事も、実験の事も・・」


「ええ、最初から総てを承知の上で

私は貴方との契約にサインを書きました」


「何故でしょう? 不思議ですね。

何故、貴方は1ヶ月も知らない振りを?」


「ダンピール製造計画───

でしたよね・・・? 神室さん?」


「信仰独立平和国です。それを創りたかった

ダンピールを使い。一度、浄化してから」


「それが貴方が夢に視た世界・・・

理想は良いですよ。私には考えれない事だ」


「だが、ダンピールを使った事が・・

アンタの間違いだ。人とヴァンパイアへの

侮辱以外の何ものでもない。その理想は」


「フッ・・・・ 世界を救った──

英雄王も落ちぶれたモノですね・・・!」


「落ちぶれはするよ、僕は戦っていない」


「貴方の言い回しは独特です。

意味を教えてくれませんか、英雄王」


「意味なんて、関係ないだろ?

・・・師匠、総てに終りをする覚悟は?」


「ここに立った時から覚悟はしています

戻れませんよ? カイト君、君も・・・」


「戻れない? いつもさ、俺にはな

過去は変えられない。だから今を生きてる」


「上出来です。なら・・・ 」


「ああ、殺ってやるんだ・・」




「・・・・・今宵は満月。言った筈です」



月の引力に惹かれたか・・・


「アルバス、どういう意味だ」


ダンピールの中で眠る者が

目覚め始めたのだ、あれは危険だ



「青さん、聴こえてますね?」


「ああ、聞こえてるよ」


「3分間でしたよね? 青さん」


「そうだ、3分間の間だけ

理もルールも無い世界を創る・・・」


「3分間、使いますよ」


「3分だぞ、大丈夫か? 敵は強い筈だぞ?」


「大丈夫ですよ。10秒で終わりますよ」


「そうか・・・・」




「何したんです?」


「3分だけ理もルールも関係ない。

僕も戦う。君は世界を救ってくれるか」


「師匠は、この戦いが終わったら・・」


「この世界から姿を消すだろうね・・・」


「総てが笑う世界が来ますか?

俺が世界を救ったら・・・ 一瞬でも」


「君がそこに居れば・・・ きっとね、」


「なら、戦います・・・・」


「僕もそうやって戦った。

君は幸せになるんだ。僕以上にね」


「はい」



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