白銀の花嫁
「マリー! 無事か!?」
「ハッハッハッハッ・・・・フッ。」
「アンタ、マリーを返してくれ
マリーには関係ないだろ。聞いてるのか?」
「アッハハハ、、滑稽だなぁ? えぇ!」
「その声・・・、分かった。
アンタ、死んでなかったのか・・?」
「あんなんで死んでたら。魔王名乗れんさ
それに・・ 私はお前と戦ってみたいのだぁ」
「なら、マリーは本当に関係がない」
「あるあるある・・・・ 景品だぁ・・
勝った方がこいつを貰える。どうだぁ?」
「イカれてんのか。魔王にまでなると!!
あぁ・・。やってやる俺が勝てば終わる話だ」
「ハッハッハッハッ、昔を思い出すぞ
私とアヤツが剣聖だった頃を・・・・・!!」
「・・・・・・誰の話だ?」
「私が人間だった時の話だぁぁ」
「見えてるぞ、イカれジジイ」
「私は勝ったぞ!! 混沌の王にぃぃ」
「なにいって・・・・ ・・・ブッ・・・」
「景品は私の物だぁ。貰うぞ」
「カイト・・・・ 助けて」
ああ、分かってるさ。頭ではな!
でも・・ 体が動かない・・・!
「カイト・ユリウス!!」
なんだ、いきなり・・・・
我を悠久の眠りから解放しろ
・・・アンタは?
君がダンピールと呼ばれる所以だ
解放を望むのか?
真名・・・・
我、汝に名を授けん
我、汝に名を授かりし者。
汝、名は・・・・
さぁ、真名を・・・・
アルバス・・・・
それが我の真名、
違う・・・・
では。我の真名は?
アルバス、アルバスの巨神兵・・・・
それが、真名・・・・?
アルバス、私に力を貸せ
我は、御主の守護神だ
今より神の力を行使する
振るえ、我はその為に存在する
「・・・・・・・・・・」
「なんだぁ? 人の割りに・・・・」
「ああ、ああああ、ああ、」
「死ねやぁぁ 小僧!」
「・・・・・ああ、お前の攻撃、弱くなったな」
「ふざけるなやぁぁぁ!!」
「すまない。俺が強くなってたよ」
「うぉうぉぉぉぉぉううう」
「羅刹、神は偉大だったぞ。魔王様」
「ぐっ・・ふっ・・・・」
「さ、終わりだ。何もかも・・・」
「簡単に俺が終わるかぁぁ!!」
「人質か? マリーを?」
「へへ、撃てないだろ」
「撃ちなさい。魔王を殺して」
「ああ、撃つさ・・・」
魔王城に響いた発砲音は悲しい終わりを
告げていた・・・・。神は居る。だが・・
彼等は気紛れだ、敵かもしれない
「・・・・・あぁ、ダメだ、死ぬなマリー」
「・・・私は。貴方に会えて幸せだった」
「ああ、知ってるよマリー。死ぬな」
「私、死ぬよ・・・・?」
「・・・・・っ・・・わかってる・・・」
「最後に言ってよ・・・ 愛してるって・・」
「マリー。君を愛してる昔からだ
だからっ! 俺を独りにしないでくれ・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・ぁ・・・・・・・」
「いつも・・・ 私からだね・・・・」
「最後は俺からするよ・・・」
「・・・・・・・・・・よかっ・・・た・・」
「マリー・・・・ もう眠ったのか?
独りにするのか? だが、分かるよ」
「君は待っててくれるんだろう。
・・・・・・蒼空で逢ったら。結婚しよう」
「おやすみ。マリー」
「何、ハッピーエンドで終わろうとぉぉ
してるんだぁぁ このアホがぁぁぁ」
「・・・・・もういいだろ!!」
「俺も死ぬがお前も死ぬ、」
「バカ、やめろこっちに来るな。
ここにはマリーが眠ってるんだぞ!!」
「一緒に逝こうぜえぇぇ」
「・・・・・・・爆発しない?」
「高度800㎞からの落下じゃゃゃい」
「・・・・・・世界を憎むか?」
「何を今さら・・・・」
「憎んだか? 答えろ」
「アホがぁぁ 私はぁぁぁぁ
お前が嫌いなだけだ、分かったかぁぁぁ?」
「和月だったんだろう? 違うか?」
「そうじゃゃゃい」
「悪かったな、王失格だ」
「謝ってんのかぁぁ?」
「認める。私が君を殺してしまった」
「・・・・・・・・」
「悪かった、本当にすまない」
「王よ、最期に救われたぜぇぇぇ」
「フッ・・・・・」
「逝くぜぇぇぇ」
「ぐっ・・・・ 死ぬぞ、アンタも!」
「ふざけるなやぁぁぁ 死ぬのは私だけだ、」
「アンタは愚か者だ、だが憎めないよ」
「着いたぜ、はよぅ殺せぇぇ」
「・・・・・・終わりだ」
「本当に何もかもが終わりだ・・・」
「総隊長、」
「どうした? ランボルト・・・」
「アスガルドが燃えています」
「・・・・・・・・・すぐ行く」
神よ、貴方は私が嫌いなのか・・?
答えてくれ。私には・・・・
耐えられそうもない。辛すぎる
どうか、この悪夢を終らせてくれ




