微笑んだ天使
「先行部隊、状況は?」
「こちら、玄武部隊のザガットです」
「何があった。ザガット」
「分かりません。隊長達が・・・
たった二人に負けそうです・・・!!」
「分かった、出来るだけ早く行く──」
「ザガット! アイツは!?」
「出来るだけと言っていましたっ!」
「来るのか来ないのか、どっちだ!?」
「来ません!」
「ランボルト! そっちは!」
「僕より、お嬢が・・・・」
「お嬢! ・・・・・・うっ・・・」
「宗獄さん!!」
「ランボルト君・・・ ここに居ます・・
見えないですが・・・ 斬りなさい!」
「アアアァァァァァ」
「なんなんだ・・・ コイツは・・・・」
「ダンピールです。王以外に居たとは・・」
「宗獄さん。大丈夫ですか?」
「私は大丈夫。それより次が来ます、
構えて、王の命令です。全て排除です」
「王、突入出来ません」
「なぜだ?」
「分かりません。何かが浮遊してます」
「見えるのか?」
「はい。そっちです もう少し右、」
「あぁ・・・・・ 何てことだ・・・ 」
「どうします? 総隊長、」
「突入してくれ、もう終わった・・・」
「何があったのですか?」
「天使が私に微笑んでくれたんだよ」
「待ったか? どうなった?」
「フロア、安全確保しました」
「負傷者は?」
「宗獄さんが怪我を・・・」
「・・・・死傷者は?」
「居ません。」
「ならいい。宗獄さんは?」
「あそこに居ます。」
「・・ありがとう」
「宗獄さん。大丈夫か?」
「ええ、私は・・・ それより・・・」
「どうした? 宗獄さん!」
「お嬢が・・・」
「しっかりしろ宗獄さん。大丈夫なのか?」
「気絶しただけです」
「そうだ、君はマリーが何処に行ったか
分からないか? 君も? 隣の子も?」
「総隊長、総隊長は居ませんか?」
「こっちだ、何があった?」
「お嬢様が上に行ってしまって・・・」
「上? ・・・!・・・・・すぐに行く」
「マリー・・・・ 無事で居てくれ」




