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ヴァンパイアロード THE・ロードナイト  作者: トムネコ
三幕  夜明けにはまだ早い
30/36

友に誓う約束

「皆、集まってくれたか?」


「呼ばれたから来ましたよ」


「なんだ? こんな朝早く」


「眠いわね。寝てもいいかしら?」


「朝7:00ですよ。不健康ですね」


「集まってくれたみたいだな・・・」



「では。作戦を説明する」


「この館にもうすぐヘリが来る。

それに乗り、魔王が居る城まで飛ぶ」


「ランボルト、君は青龍部隊と名乗れ」


「ガシオス、アンタは玄武部隊と」


「マリーは白虎部隊だ」


「宗獄さんは朱雀部隊に」



「ランボルト、ガシオス、マリー、宗獄さん

この4人には各部隊の隊長をやってもらう」



「了解だよ」


「分かった」


「貴方の為なら、いいわ・・・」


「私も特に言うことはありません」



「なら出発だ。」


「もう一度言っておく・・・。

目標は魔王だ、絶対に殺すぞ!」



「こちら青龍部隊。誰かが着陸の邪魔を」


「玄武、白虎、朱雀部隊は先行して

魔王城付近で待機し。我々が着き次第、

すぐに突入し、フロア一帯を安全にしてくれ」



「玄武、了解」


「白虎部隊も了解したわ」


「朱雀も了解しました」




「ランボルト、どうした?」


「あの人ですよ。邪魔になって着陸が・・・」


「アルヴェン? ・・・・来てたのか?」


「悪いな、着陸できなかったろ」


「いいさ。で、何か話でも?」


「国でな・・・」


「・・・・何があった?」


「俺はお前が国を去って少したった後、

結婚して。子供も産まれた、だが・・・・」


「王は借り物、だから子供は王子になれない

だが。アルヴェンは王子にしたいと?」


「・・・・・そうだ、無理な相談だろう」


「無理じゃないさ。国は王が居てこそだ

それに、頭の腐った老害より・・・・。

無邪気に笑う子供の方がずっとましだ」


「王宮に居るのか?」


「腐った奴か? 万と居るよ」


「俺にはやはり荷が重い気がする」


「言ったろ、国に王は必要だ

王が居て、王子も居る。それに奥さんも」


「国は続かなければ意味がない」


「昔、アルファルドが言ってたな

もう・・・ ずいぶん前の話だが・・・・」


「俺には続ける意味がある・・・?」


「かもしれないな・・ 分からないが」


「だが・・・・・」


「これをお前に・・・」


「これは?」


「お前が王である事を証明してくれる」


「助かる・・・・」


「なら、もう行くぞ」


「待ってくれ。お前は王になって

何をしたかったか答えてくれ。ユリウス」


「戦争が起こらない世界を創りたかった

もう叶わない夢だが・・・。俺は満足している」


「叶える。その夢を俺が引き継ぐ」


「いいさ・・・ それがお前の夢なら

誰も止めないだろうが。俺の夢はいい・・」


「どうしてだ?」


「俺の夢は叶わなかった訳じゃないからな

青龍部隊、先行しろ・・・ 俺もすぐ行く」





「やっぱり俺には荷が重い。

お前の後に座るなんてな、俺には・・・」


「だが、奴には渡さない。

それだけは誓う。友として絶対に」


「アルファルド・・・ ユリウスは・・・」


「アイツは・・・・ 1人で飛んでいる」


「だから・・・ 安心しろ、大丈夫だ」



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