片翼の王様
「皆、集まってくれてありがとう
今日は俺ではなく私が君達に話をする」
「私は今日、3つの選択をした・・・」
「1つ。君達には今後もう二度と私の為に
人は殺させない。私が殺すからな・・・」
「2つ。私は王に世界の王になる
決まった事だが、私は今日を選んだ」
「3つ。私は・・・・ いや、私達は・・
魔王を討伐及び・・・ 和月は解体とする」
「そして和月は宮廷警固隊に名を改名する」
「そして、まだあったな・・・・
私には総ては背負いきれんからな・・・」
「何をなさっているのです!!」
「翼を折っているのだよ。宗獄 秀一
片翼では蒼空を翔べないが・・・・。
君達が左翼となり私は蒼空に飛翔する」
「ハッハッハッ、とんでもない王だぜ」
「ホントに呆れて何も言えません」
「でも・・・ カイトらしいわね」
「これで。私は・・・片翼の王だ。」
観ているか? アルファルド・・・
私は・・・・ 王になったよ
だが、少し残念だ・・・
ここに君が居ない。君になら・・・
一人で片翼になれただろうに 。
「王、魔王を倒すのに忘れ物は有りませんか」
「・・・銃か?」
「クイックシルヴァー。名工アルハイヌが
造ったとされる水銀の名を飾った。銃です」
「私に使えるのか?」
「700年前、来るべき王に備えて
造られ、厳重に保管されていたのです」
「それが今、私の元へやって来たと」
「そうなります・・・・。」
「弾は?」
「純銀製です。14発装填されています」
「1発でいい・・・」
「本当にいいのですか?」
「時代を変えるのはいつも1発の銃弾だ」
「分かりました。準備をさせます」
アルファルド。この戦争が終わったら
お前を迎えに行く。あと少しだ・・・
待たせて悪かった・・・・




