蒼空で微笑んだ翼は
「やっぱり、今日は君が?」
「・・・・・・・・・」
「後悔してるのか?」
「・・・・」
「なら、間違いだぞ・・
俺の部隊は俺が殺したんだ。」
「そ、それは・・・・ 違うわ!」
「違わないさ、選択と結果だ
俺は過ちの選択をし、結果に後悔してる」
「貴方のせいじゃないわ」
「頭ではそうかもしれないと、思う
違うんだ、そう心が否定する。辛いよ」
「私も決断した・・・」
「何を? 聞かせてくれ」
「あの日、貴方を守り続けると
私に何があっても何をされても守ると」
「君はまるで・・・・。俺の母親だ」
「もしも、そうなら本望だわ」
「俺の母親でも良かったのか?」
「あたりまえよ!!」
「悪い。また君を怒らせた」
「王、お客人ですよ」
「良いタイミングだよ。暗い話は嫌いだ」
「なにを言いたかったの?」
「君が好きだって・・・ ただそれだけを・・」
「待って!!」
「・・・うっ・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
「これは・・・ 挨拶のキスか? それとも・・」
「早く行って!」
「けど、ありがとう」
「な、なによ。・・・いきなり」
「これでまた、君を好きになった」
「・・・・・・・・早く。行きなさいよ」
「お嬢様の御命令なら。ハハハ」
「バカッ!」
「約束しましたよね。お嬢を好きになって
欲しいと、貴方は約束を守ってくれた」
「元々、好きだったんです。
それに・・ あんなこと言われたら」
「誰だって好きになりますよ、違いますか?」
「ええ、そうです・・・・」
「お嬢が昔、言ってたんです・・・
貴方を好きならない女はおかしいと」
「そんなことを?」
「言ってましたよ、今も思ってるはずです」
「そうか・・・。客間に居るんだろう?」
「ええ、ここが客間です」
「ありがとう。色々な意味で」
「感謝したいのはこっちですよ、王様」
「ああ、・・・・・・リヴィア?」
「心配したんですよ、何処を探しても
居なかったから・・・ 酷いです!」
「悪かった、悪かったよ」
「本当に酷い人です・・・・」
「でも、似合ってるよその服も
俺の服も買ってくれたんだろう」
「はは、これ着るの?」
「着てくださいよ、選んだんですから」
「嫌だ、これは着たくない」
アハハ、でも本当によかった
君に頼れる人が出来て。孤独では何も
産まれない。悲しみに奪われる人生は
人生とは呼ばないからね。
僕もやっと、蒼空を翔べる・・・
君とまた、会える日がくる
輪廻という理が君と僕を糸で繋ぐ
やっと、出会えるんだ・・・・
・・・・・・・・笑った。君に・・・




