君が俺に魂で縋り付く
「今日は私が貴方の事を頼まれました」
「いつも思うが。一体、誰が行けと言ってる」
「つまり・・・ 誰が命令しているかですね。
ヨーグ=マリー:ユナヘイム。お嬢ですよ」
「マリーが・・・・・」
「貴方はお嬢が裏切ったと思っていますね
違いますか? 私はそう感じましたが・・」
「そうだ、今でも思っているさ
それに。俺には彼女が特別だからな」
「どう特別なので?」
「俺が子供の頃、世界大戦規模の戦争が
起こった、人は死に。国民は徴兵された」
「私の父は基地制圧の最中に死んでしまい
母は衛生兵だったが、見方基地に降った
雨のような爆弾で死んだと聞いた。」
「それから?」
「親戚に引き取られた、そこで初めて
マリーに出会った、一目惚れだった」
「なるほど、道理で、お嬢が肩入れする
なんて珍しいと思ったが、なるほど」
「何が言いたいんだ?」
「お嬢も貴方も大概だと思ってました」
「それで、もう終わりか?」
「いえ、ひとつだけ・・・・
お嬢のことは今も好きですか?」
「どうだろう? 気持ちの変化は
早いからな、だが。好きになるかもな」
「なら。好きになってください
お嬢には信頼できる人が必要ですから」
「貴方が居るだろう?」
「私なんて信頼されてませんよ、
お嬢にはいつも迷惑かけてますから」
「俺に出来るのか?」
「貴方にしか出来ないことですよ」
「なぜそう言える?」
「お嬢が貴方を見る時にだけ・・・・
笑ってくれるんです。私にはできない」
「・・・・・・・・・・わかった」
「暗い話はここまでですよ さ、
散歩に行きましょう。気分転換ですよ」
「わかったよ」
違いますよ、貴方は勘違いしてる
マリーの心を支えたのは間違いなく
貴方の筈だ、貴方は俺の心も動かした
誰にでも出来る事じゃない
貴方にしかできなかったことだ
言い訳をしないで 認めてください
・・・・・・・貴方自身を




