運命に後悔はない
「王、先ずは貴方のやるべき事を
私が説明していきます。いいですね?」
「・・・・・・名前は?」
「え? なんです?」
「名前は? なんて言うんだ?」
「ランボルト・アゲイン です。」
「ランボルト、俺は君が嫌いだ」
「でしょうね。知ってますよ」
「だが、君次第で変わることがある
俺の周りに嫌いな奴はいらない。いいな」
「・・・・・・ええ」
「素直じゃないだろう?」
「ええ、ホントに。 ・・でも貴方が
好きになる理由がなんとなく分かりました」
「立派な男だよ。少なくとも私よりは
宿命を背負って、今も戦っている・・・・。」
「私には出来なかった事だ。
私はその時、逃げてしまってね。」
「逃げることも時には大事では?」
「フォロー有り難う。だがやはり・・・
人は戦って輝くと私は思うのだがね」
「ランボルト君、君はこの使命に
満足しているか? 教えてくれ」
「私は・・・ いや、みんなはきっと
満足しています。この抗えぬ運命」
「なら、心配はいらないか・・・」
「消えるおつもりですか?」
「彼に私は要らないだろう・・・・。
むしろ必要なのは君たちだ。分かってくれ」
「彼には彼には貴方のような味方こそ
必要だと。私はそう思いますよ」
「彼の瞳に映る私はおそらく敵だ
何、この選択に後悔はしていない」
「だから満足ですかっ!!」
「・・・・・・・やはり。
彼には君たちが必要だろう。頼んだよ」
「貴方は、後悔しているのに・・・
なぜ笑えるのですかっ・・・・。」
「ランボルト、何かあったか?」
「いえ。何もありません」
「悲しいのなら仲間を頼れ、
俺は一人で生きていない。お前も同じだ」
「はい・・・・はい。」
「もう。お前は俺の仲間なんだよ」
「ええ・・・・ 分かっています。王、」




