復讐の火が灯り始める
「へぇ~、重さっての見せてみろよ」
「人は、格上の敵と戦う時・・・。
幻覚が見えるそうだ、アンタらはどうかな?」
「何が言いたいのです?」
「つまりは、だ・・・・」
一歩、嗄惚
哀しい火が骸を妬き、火に惚れ染みる
「イメージが! てめぇっ!」
「分かっただろう? 力量の差が」
「ヘイムスクリングラ、審判の矢!」
「おっと・・・・ 不意討ちは負けを
認めてるようなもんだぜ、ヨハネの騎士さん」
二歩、風絶ち
風が命を感じ、魂を抉り盗る
「うっ・・・・・」
「不意討ちより良い攻撃だろ?」
「この! デスサイズ、魂を狩れ」
「っと、そろそろ終わりにしよう」
「待て、我々を殺してどうなる?」
「どうなる? 殺す相手が1人減る」
「交渉しよう。我々も死にたくはない」
「アンタらが俺達の死にたくないを聞いて
たら・・・。聞いてやったさ、ヴァンパイア」
「やめてくれ、頼む」
「アンタらは、長生きしてんだろ?
結果を受け入れろよ、死ぬんだよアンタら」
「延びろ、デスサイズ 魂への餓え」
「しぶといな、おら!」
「うっ・・・・ カルマ・・逃げろ・・・」
「うおおおぉぉぉっっ!!」
「ヴァンパイアも仲間の死は辛いんだな」
「貴様、殺してやる!」
「アンタ、剣も使えるのか・・・・ けど、
それだけじゃな、俺には勝てないさ・・・」
「終わったか・・・・」
「ありがとう。我が弟子よ・・・」
「言ったでしょう? 共に背負ってると」
「弟子に教えられることは多いな・・・」
「師に教えられることはもっとありますよ」
「そうか、そうやって貴方も進んだのか」
「何ですか?」
「じじいの戯言じゃよ、気にするな」




