プロローグ
旧約聖書、そこには神の全てを記す。
聖痕、それは神が人に付ける
印しで有るとされている。 今夜──
また 人は死に・・・ 目覚める
産声をあげたのは聖なる子
神が遣わした印しの子、
旧約聖書から語り継がれてきた。
伝説上の存在で在る
「ねぇ? 貴方の子よ」
「分かっておる。やっと..産まれたな」
「抱いてあげて。喜ぶわ、きっと」
「そうかな、私では嫌われるのではないか」
「貴方は父親なのよ。大丈夫よ」
「そ、そうか... うむ、可愛いな」
「貴方と私の子供よ!! 世界一可愛いわ」
「ああ、そうだな・・・ 私達の世界一だ」
どの時代も人は少なからず子を愛す
かの二人も子を愛したという・・・
だが、命は永遠ではない 別れはある
が、彼には別れが早すぎた・・・
「母さん! 母さん!」
遠ざかる意識のなか....
あの子が私を呼んでいる── 母さん
そう... 呼んでくれている
だから 私は生きるの...っ・・・・
あの子の為に───
「お父様、残念です」
「あぁ・・・ 分かっていた...」
「では、色々とやる事がありますから」
「ああ、すまない・・・・ ユリウス── 」
「こんな私を許してくれ、お前の母さえ
守れぬ私を! どうか・・ 許せよ── 」
あの日、誓った事は・・・
母さんを殺したヴァンパイアを殺す事
その復讐は10年経った今でも・・・
心で燃え続けている──
「やっと、来たか! 人間よ!!
私を待たせるとは良い度胸だな!」
・・・ハッ、これが魔王か?
イメージ通りで偉そうだぜ、クソ野郎
「お前が呼んだんだろ。ちょっとは待てよ、」
「ほほう、魔王たる我にその態度・・・・ 」
「だいたい、俺は評議会の奴等から行けって
言われたからな。俺はこんな所にイヤだって
何度、も言ったてのに連れて来られたんだ」
「だいたいお前誰だよ!?何で、ジジイと
話すために俺が連れて来られるんだ!?
どうなんだ?ジジイィ!」
「私は人間と停戦協定を結ぶ為にお前を
ここへ、呼んだ貴様も知っているハズ・・ 」
「停戦協定?! 彼奴ら騙したのか!」
道理でだ。話が出来過ぎなんだよ
こんな使われかたするとは思わなかったが
「・・・・貴様は生意気にも
世界に蒼い革命をもたらす者などど、
そう呼ばれているそうだな? 」
「それがどうした? 関係ないだろ
それともアンタには関係があるのか? 」
「否、貴様を呼んだのは私が貴様に
革命を起こす機会を与えて、
やる為だ・・・・・・・・どうだ? 」
「世界に蒼い革命をもたらす者よ?」
「あははははははははははは!!
馬鹿だなぁ? ぇえ?? そうだろう!」
「お前、本当に話し合いで解決すると
本気でそう思ってるのか!?
俺達は今まで殺しあって来たんだぞ?」
「話し合いで解決すると思うか?」
「話し合い? それに革命って言うのは
・・・・こう言う事だろ!? 死ねよ、」
「クソジジイィィィィィ!!」
あははははは!死んだ、あははははは!!
「俺が!
世界に蒼い革命をもたらす者だぁぁぁ!!」
この日、悲願は叶った・・・
しかし、私は何を得られただろう?