千夜一夜夢物語 三夜目『水族館』
私は大学から付き合いのある友人二人と
地元の商店街を他愛もない会話をしながら歩いていた。
しばらく歩いていると見たことのない店があり
看板から推測すると小型の水族館であるらしい
私はあまり乗り気ではなかったのだが、入場料がタダということもあり
半ば無理やり入場することになった。
中は非常に暗く、水槽の照明だけが頼りだった。
内部は思った以上に広く、しばらく進むと
下からスポットライトで照らされた大きな噴水が現れた。
休憩ついでに中を覗いてみると、そこには変わった魚が泳いでいた。
一見金魚のような見た目をしているが、色は透明に近く
ヒレだけが蛾の羽のような色をしていた。
目も腹部の位置にあり、非常に独特な見た目をしていた。
そこで私は目が覚めた。