人は一人では生きていけない?
人は一人では生きていけない?
何甘えた事抜かしてんだ?
一人でも生きていかねーといけねーんだよ!
死にたくなければな!
さて、よく巷で言われる「人は一人では生きていけない」です。
「人は一人で生きているのではない」とは意味が異なりますので注意が必要です。
私はこの言葉が嫌いです。
はっきり言えば、大嫌いです。
口にする人間は、とっ捕まえて問答無用で無人島に放り込みたい。
そしてその様子を無人カメラで眺めていたい。
そしていつ死ぬの? とマイクで茶々を入れたい。
一人では生きていけないんでしょ? と。
ところで、なろうに親しまれている皆様でしたら、こんな設定の小説をお読みになった事があるかもしれません。
主人公が突然異世界に転移したが、そこは無人島の様な環境で、人っ子一人いなかった。
転移で得たスキルを使って、モンスターの跋扈する無人島を生き延び、気づいた時には人のレベルでは無双状態だった。
この様な設定の作品です。
どうですか?
さて、ここで「人は一人では生きていけない」を検証しましょう。
もう展開がバレバレでしょうが、もし人が一人では生きていけないのなら、主人公は無人島に転移したら死ぬのですか?
「何だよここ、人がいねーじゃねーか! 人は一人では生きていけないんだぜ! 俺、ここで死ぬわ!」
何のギャグですか?
違いますよね?
一人だからって、すぐに死ぬ訳ではありませんよね?
生きていけないというのは即死ぬ事ではなく、そのうち死ぬって意味、ですか?
そのうちって具体的にはどのくらいですか?
一日ですか? 一週間ですか?
一年? 十年?
結局、死ぬまで生きねばならないのですよ。
一人でも生きていかなければならないのです。
死にたくなければね。
その結果として3日の命であったとしても、それは本人の能力資質、置かれた環境の問題であって、致し方の無い事です。
ひ弱な現代日本人が無人島に流れついても、飲み水すら確保出来ずに終わるのが普通でしょうがね。
虫も生で食べる例の人なら?
彼は特別、例外、異端ですので参考になりません。
余談ですが、「キャスト・アウェイ」という映画があります。
国際的な郵便会社に勤める主人公が飛行機事故に遭い、無人島に流れ着くのですが、そこで頑張って生き抜き、絶望して自殺しそうになったりしながらも、無事救助され国に帰還するというお話です。
まさにうってつけです。
もう、ドンピシャ、私の言いたい事を全部言ってくれてる映画です。
是非、視聴してみて下さい。
話を戻すと、「人は一人では生きていけない」と言う人は甘えているのです。
何に?
現実に、でしょうか。
現実はいつも突然に、過酷な運命を突きつけます。
まあ、無人島に漂着するなんて、滅多な事では起きないでしょうが、登山中に遭難するでもいいですよ。
スキー中に道に迷うでもいいです。
穴に落ちて腕が岩の間に挟まった、とか。
そんな時、一人では生きていけないと諦めるのですか?
違いますよね?
死にたくなければ、再び家族に会いたければ、生きて戻らないといけない!
どんなに心細くても!
泥水をすすろうとも!
自分の腕を自分で切り落とす事になっても!
それが現実です。
生き抜かなければ死ぬだけです。
ただ救助を待つだけでもいいですが、雪山で遭難したなら、カマクラでも作って寒さを防がないといけないかもしれない。
それに、飲み水が確保できなければ人は3日もたない、でしたか。
人は一人では生きていけないとかのたまい、何もしないでいたら、みすみす死ぬだけかもしれませんよ?
飲み水だけでも確保できていれば、助かったかもしれない。
寒さを防いでいれば大丈夫だったかもしれない。
死にたくなければ、生きる為に何かしないといけないのです。
でも、酸素の限られた閉鎖空間だと、出来るだけじっとして、呼吸すら制限するくらいにして待つ事も必要かもしれませんが。
まあ、これを言う人は、本来「人は一人で生きている訳ではない」と言うべきなのに、「人は一人では生きていけない」と誤って使っているのでしょうがね。
だからこうやってガミガミうるさく言う必要性は皆無なのでしょう。
でも、私は捻くれているので、こうやって真正面から反論しますよ。
人は一人でも生きていかねばならない!
死にたくなければ!
死にたければ止める人はいないのでご自由に。
でも、前提として無人島とかそういう話ですからね!
社会で生きているのに一人も何もないですからね!
社会で生きているのに、一人で生きてきたとか一人でも平気とか、そういう勘違いした自意識過剰な連中に言うべき言葉は「人は一人で生きているのではない」ですからね!
横井さんとか小野田さんの様な生活をしている人は言ってもいいですけどね!
日本では、まずいないでしょう?