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エッセイ  作者: ロロサエ
17/24

トランプ大統領の当選だったり、ルペン候補の躍進はどうしてか?

結論から言うと、白人の自業自得だと思います。

とはいえ我々日本人も相当に愚かなので、他人事ではないのですが。


結局の所、揺り戻しだと思います。

第二次世界大戦が終わってから、まだ100年経っていません。

当時の植民地であった国々が独立したのはいつですか?

アジアの国々の独立は?

中東諸国は?

アフリカ諸国は?

つい最近と言っても良いくらいです。


第二次世界大戦の悲惨さと併せ、旧宗主国の国民は深い後悔と懺悔の心に満ちたと思うのです。

人種差別を行っていた自分達を恥じたと思うのです。

戦後生まれの人も、そうだったと思うのです。

いや、戦後に生まれたからこそ、かもしれません。

植民地経営がそこまで過酷ではなかった例もあるし、現地民の教育もされていたし、現場を知っていないからこそ、思い込みが進んだのかもしれない。


祖国が犯した蛮行を恥じ、後悔したため、人々の意識はいわゆるリベラルな思想に染まります。

人道主義的な、無制限に難民を受け入れる姿勢です。

人権至上主義とでも言うのでしょうか、何十人も殺害した犯人を死刑にはせず、快適な刑務所を用意し、囚人の要求にも応える、みたいな。

また、平和を追い求める為、経済規模や文化や慣習、制度の違いを無視してEUを結成する様な、理想主義的な行為に走ったのでしょう。


これ全て、先の大戦からの反動だと思います。


そして、その結果の反動が、また現れているのではないでしょうか。

罪悪感に苛まれて難民を受け入れ続けた結果、治安は悪化し、住民の不安不満が募っています。

行き過ぎたリベラリズムへの反動が、イギリスのEU離脱騒動だったり、フランスでのルペン候補の躍進だったり、トランプ大統領の誕生なのではないでしょうか。


理想は現実に叩きのめされます。

現実を無視して理想は追い求められません。

難民の大量流入で悪化した治安を前に、どれだけ人道主義的な言説を唱えようとも、普通の感性を持った人は首を傾げざるをえません。


理想を追い求める人は、現実の問題を通過点として、解消できる事と見なしているのかもしれません。

けれども、その問題を身近な不安として感じている人は、その原因そのものを取り除く事を求めるでしょう。

フランスを例にすれば、難民の流入を制限し、問題のある人間を強制退去にすれば、これ以上の治安の悪化は防げると考えるのが普通です。

まあ、それも今更ですけど・・・。


アメリカの場合は、本土まで被害の及ばなかったただ一人の勝者なので、ヨーロッパとは違った理由ではあると思います。

それでも、人種差別は似た様なモノなので、その後悔からリベラリズムが台頭したのでしょう。

ポリティカル・コレクトが錦の御旗となり、本音を出してはいけない状況になったのでしょう。

だからこそ、暴言としか思えない発言のトランプ氏が、大統領に選ばれたのかもしれません。


総括すると、思った事はTPOは勿論、表現方法も考えますが、言った方が良いのです。

おかしいと感じた事は、おかしいと声を上げた方が良い。

現代には匿名性のあるネット環境が整っています。

率直な意見をぶつけ合って、互いの違いを認識して、それでも共に進んでいくしかないのです。

言いたい事も言えないと、それは心に燻り続けて、相手を憎悪する様になってしまいます。

極端から極端に走ってしまう事に繋がるのだと思うのです。

ヨーロッパやアメリカの事は、他人事ではないと思います。

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