表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
8/24

8 裏山の洞窟

 シキが言った。


「ガイド。裏山洞窟の案内しろ。誰か、B組からヒカル連れて来て。当事者、行くぞ」


 ガイドが立ち上がって言った。


「シルコ、行こう」

「行っていいの?」

「もちろん。ここでは、ワルサ団の事件は、みんなのものだから」


 ハヤオが真っ先に教室を飛び出して行った。

 ヒカル行くぞ、というハヤオの呼び声が廊下から聞こえた。


 シキが教室を出て、サツキとミクが後に続いた。

 ガイドと一緒に私も席を立った。


 シオが立ち上がった。


「シオも行くー。ナヅケ、行かないの?」

「んー? お弁当食べ終わったし、行くかな」


 シオやナヅケだけではなく、十数名の生徒がぞろぞろと歩く行列になっていた。




 学園の裏門を出てすぐに山がある。

 山裾に造られた学園なのだ。


 そして、洞窟があった。

 5人くらい横並びで入る余裕がある大きさの洞窟だ。

 しかし、中は真っ暗である。


 みんな、洞窟の前に何となく集まった。


 シキが言った。


「ガイド。どうだ」

「うん。ある。近いよ。今回は簡単。まっすぐ行った突き当たり」

「ライト、行くぞ」

「おう」


 ライト、丸坊主の巨躯である。

 同じ高校生とは思えない、顔も雰囲気も何ともいかつい男の子だった。


 ライトが洞窟に入ると、あら不思議。

 ライトの坊主頭が光り出した。

 洞窟は明るく照らされた。


 パチパチパチと拍手が起きた。

 ライト、一見怖い人っぽいけど、このタイミングで拍手されてまんざらでもない顔しているから、たぶんいい人だ。


 ライトに続いて、みんなでぞろぞろと進んだ。




 今度は間違わないようにいい質問をしよう。

 私は洞窟を歩きながら、ガイドに聞いた。


「ガイドはこの洞窟に詳しいの?」

「詳しいというか。うん。ワルサ団の関与があって俺の能力が発揮されると、どんな道になっていて、どこに何があるのか、ピンとくるようになる」

「へえ」

「この洞窟もめちゃくちゃで、毎回道が変わるんだ」

「ほお」

「俺の力は、案内することに特化した能力だ。だから、この洞窟で何か事件がある時は、必ず呼ばれる」

「ふーん」


 ガイドは呆れたように私を見た。


「シルコ、聞いておいて、本当に関心ある?」

「ある。めっちゃある」


 強調しておいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ