初動準備-4
「次に我が商会から雇えるもの、購入できるものです」
スゥはそういうと指を3本立てた。
「一つ目、モンスターの雇用。基本的に1回支払えば死ぬまで雇用できます。ただし、モンスターは当然生き物です。食事は必要ですが、それは雇用時の支払いには含まれません。別途入手する必要があります」
種族によって食べれないものとかもあるんだろうか。
そこらへんはあとあとで聞いておこう。
スゥは指を折る。
「二つ目、食料。先程も申したように食べなきゃ生きていけません。各種取り揃えておりますが、あまり当てにはしないでください。」
「なんで?」
僕は首をひねる。
「それは、他のコアが買占め策を行って、価格の高騰。最悪の場合、商会にも物資がなくて、入手できないこともありえます。ですからダンジョン内で生産する等、他の食料確保方法を探しておきましょう。」
「なるほど」
どこの世界でも胃袋は重要か。
納得した僕の顔を見て、また指を折る。
「三つ目、装備とか魔道書とかですね。普通に武器として使うものもありますし、この後リストを出しますが、ゴブリン達に持たせればスキル発現の補助にもなります」
スキルの発現!そういうのもあるのか。
「注意といたしましては、スキルを発現しやすいモンスターは限られているので気をつけてください」
それは気をつけないといけないな。
「初期に雇えるモンスターでスキルが発現するのは?」
異世界もの話において定番でなおかつ人間の武器(等)を起用に扱う魔物。この世界でも、どうやらその認識みたいだ。