プロローグⅡ
先程まで晴れ上がっていた空に暗雲が立ち込める。
これは最も古い伝承から今なお伝わり続ける歴代魔王が世界中に何かを伝える時に起こる事象だ。
最初に真っ先に狙われるのは魔族撲滅主義を掲げるこの国か、それとも魔王軍と小競り合いを行っていた国に最大戦力を投入して滅ぼすのか。
人々は不安げに空を見上げた。
「世界中の魔の者以外に告げる。そちらにとっていい情報と悪い情報だ」
人々は嚥下する。いい情報はあてにならず、悪い情報は厄災の可能性があるからだ。
「いい情報というのは、もうすぐ我は死ぬ。同時に魔王軍は解散することだろう」
魔王軍とにらみ合っているもの達は、この戦争から解放されると、期待とともに大きく息を吐く、
まだ、悪い情報を教えてないのにもかかわらずだ。
「悪い情報というのは、伝承に残っているだろうが、我が死ぬことによる『魔王の代替わり』だ」
『魔王の代替わり』
それは、伝承で伝わる悪夢。
現魔王が死ぬ間際、『ダンジョン・コア』を世界中にばら撒き、戦わせる。
各コアは、他のコアを殺すため、遠征に赴くため、間の村を襲い、まるでイナゴのように食料を命を削っていく。
「すでに1万の『ダンジョン・コア』を世界中に散らした。次の魔王が決まるまで世界は命でその座を奪う戦国時代。
まあ、魔王が決まったとして、そちらへの侵攻が止まるかと言えば止まらんほうが確率は高いがな
さて、そろそろか・・・・・・では我は逝く。さらばだ!」
暗雲が徐々に消えていく。
日常が戻る。
しかし、日常に戻ることを許さないところが数多くあった。
ダンジョン・コアの位置がわからない以上、安全地がどこだかわからない。
安全圏を確保するため、世界中のまともな国家や冒険者ギルドは各地に人員を散らせ、ダンジョン・コアをつぶそうと躍起になっていた。
1万人が集められたシーンは以前の描けなくてエタった教訓を生かし没!
いずれ技量がついたと思ったら書き下ろして前後のつじつま合わせます。
いや、本当に申し訳ない。