表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/45

私は悪魔なのかもしれない

妊娠11週

健診に行った


心拍が確認とれません

お医者さんがそう言った


色々な不安から解放された気がした

私はホッとした

最低なお母さんだと思った


40過ぎて胎児に愛情を持てない

私は悪魔

そう思った


涙も出なかった


手術が必要ですよね

来週なら時間をつくれますと

淡々と手続きをした


ただ健診の翌日うちの娘がなぜか

暖かい雰囲気の赤ちゃんの絵を描いていて

それを見て胸が締付けられた


手術までの1週間私は自分と向き合った


何故こんなにも哀しくないのか

不安な妊娠をするような自分の浅はかな部分を責めた

前回の流産と比較して視えて来たのは

うちの先生の変化

前回はうちの先生の赤ちゃんを産めなくて

とっても哀しく思った

今回は妊娠中から不安しかなく

やっぱりうちの先生はアルコール依存症だ

脳が萎縮して人が変わった

そう確信した


そして手術

最後まで泣かなかった


もううちの先生のアルコール問題もどうでも良くなった

だって赤ちゃんはもう居ないし

酒に溺れて死ねばいい

そう思った


数日後ケジメとして供養に行った

供養していても泣けなかった


私は親の感情が出ない悪魔なのかもしれない


供養した日の夜

金縛りのような事があった


私の足元に小太りのお婆さんが座っていた


起き上がった私の手を握り

うちの孫がご迷惑をお掛けしました

でもどうかうちの孫を見捨てないで下さい

あなたがこちらへ送ってくれた曾孫は

私が責任もって育てます

でもどうか諦めずうちの孫を父親にしてやって下さい

うちの孫を長生きさせて下さい

どうかお願いします

お願いしますと泣きながら懇願された


不思議な体験だった


そして私は決意をした

本当に真剣にうちの先生のアルコールの問題と向き合おう


でもうちの先生には何も響かなかった


アルコール依存症は否認の病



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ