昭和の酒乱親父
ゴールデンウイークの晩酌中
うちの先生は
空のビール缶をテーブルにカンカン軽く叩き
私にビール下さいとアピールした
冗談かなって思っていたら
目が据わっていた
私)飲み過ぎじゃない?
お茶にしようか?
先生)いいからビール持ってこい
と怒っていた
私)いやいや昭和の酒乱親父か
先生)昭和生まれだからね
一見楽しそうな会話だけれど
異様な怖さを感じた
私は酒乱を見た事が無い
祖父は下戸
父は黙々とおとなしく飲む人
元夫は家では飲まない人
歴代彼氏には
お酒に飲まれ酒落ちした人はいたが
酩酊して攻撃的になる人は居なかった
だから私はさっさと寝室に逃げて寝た
記憶も無い人の発言や行動に
一喜一憂したくない
トイレに起きてリビングを確認したら
うちの先生は寝ていなくて
まだ飲んでいた
程々にねぇ〜
と言って寝室に行こうとしたら
先生)おいまてよ
私)キムタクか?
絶対笑ってくれると思ったのに
うちの先生は笑わなかった
先生)アテがない
なんか食べ物ないの?
私)その辺にあるスナック菓子でも食べてよ
先生)酒のツマミを出せ
私)もう朝方だよ
先生)いいから出せ
私)はいはいわかりました
漬物切るから待ってて
先生)はいはいってなんだよ
私)ごめんね今出すから
と漬物を切って出したら
うちの先生は気絶したように眠っていた
漬物を投げつけたくなるくらいムカついた
泣きながらうちの先生が残した
日本酒をのみながら
漬物を食べた
寝室に連れて行く気力もなくなり
そのままソファーに放置した
この頃からうちの先生の酩酊は
どんどを攻撃的になって行った
翌朝首が痛いと騒いでいたが
そりゃソファーで寝たら首痛いだろ
と思い
痛み軽減くらいの施術はできるが
自業自得だと思いやらなかった
結局
昭和の酒乱親父に一喜一憂してしまった




