家族になりたい
夏の長期休み
1週間ちかく3人で過ごした
テーマパークに行ったり
花火大会に行ったり
バーベキューをしたり
温泉行ったり
金魚釣りをして飼い始めたり
まるで家族のような休日を過ごした
うちの娘もうち先生もとにかく笑っていた
テーマパークの帰り道
後部座席で疲れて眠る娘を
うちの先生は何度も振り返り見つめて
穏やかな顔をしていた
幸せを噛み締めているような様子
家に帰りうちの先生は
お風呂で福山雅治の家族になろうよを
鼻歌で歌っていた
晩酌中に
私)眠る娘を見て幸せそうだったね
先生)なんか大切な命を乗せているんだなぁって
思ったら
安全運転しなきゃなぁ
世の中のお父さんってそんな気持ちなんだろうな
って思った
私)子供乗せてなくても安全運転が基本だから
先生)1人だと無茶な運転とかしちゃうんだよ
と何気ない会話だけど
私は無性にうちの先生の子供が産みたくなった
この人を父親にしたい
そう強く思った
そしてうちの先生が
家族になりたい
そう言った
私は
もうみんなの気持ちは家族だよ
と言ったら
うちの先生は涙を流しながら
ソファーで寝落ちをした
家族になりたい
という言葉の返答の正解はなんだったのだろうか?
私も
って言えばどうなった?
結婚なのか?
赤ちゃんでも出来ない限り結婚する得はあるのか?
うちの先生を父親にしたいが
結婚してから100%赤ちゃんが出来る保証は無い
寝落ちするうちの先生を見つめながら
返答の正解を模索して私は疲れているのに
眠れなかった
でも長期休みの終わり頃
私はとにかく疲れていた
1週間も滞在しておいて
うちの先生はお客様
何もしない
娘と遊んでくれた事には感謝だが
手伝ってくれたのは
バーベキューの時に炭をおこして
くれたくらい
私は長期休みの間も数日は仕事をして
3食のご飯支度に晩酌のおつまみ作り
洗濯、掃除など大人1人分増えた家事
そしてほぼ毎日のうちの先生へのマッサージ
とにかく疲弊した
でもうちの先生は
英気を養えたような満足そうな顔で
目にも輝きが戻り
元気に帰って行った
私は少しホッとして
自分はやっぱり結婚に向いていない人間だから
バツイチなんだな
他人と暮らすってこういう事だったよね
とつくづく思って安堵の眠りについたはずだったのに…。




