うちの先生
うちの先生は中学校の先生
50代のオジサン
イケオジでもなんでもない
顔も大きく
手足も短くて
ぽっこりお腹
タヌキの置物のような人
服装にも無段着
田舎の教員の制服なのかなって思うほど
私の住む地域の男性教員は
教科にかかわらず
ジャージ上下で着ているが
うちの先生も
基本どこでもジャージ上下だ
本来私は
背が高くスタイルが良い
ライトグレーのスーツが似合う
ビジネスマンがタイプで
私の学生時代も
保護者になってからも
担任ガチャはハズレばかりで
教員なんて恋愛対象では無かった
そもそも元夫に散々浮気をされて
傷つき苦しみ
発達障害の娘と家を出て
親子2人で生きて行くと決め
2度と男なんていらない
どうせ傷つくだけだ
そう思っていた…。
だけどうちの先生は
外見はアレだけど
優しくて
穏やかで
誠実で
賢くて
一生懸命で
ロマンチストで
中身は凄く素敵な人で
私が娘の癇癪で毎晩娘から
おやすみではなく
ママなんて大嫌い
と言うのが1日の最後の言葉で
毎晩凹む私に
娘ちゃんのかわりに僕が言ってあげる
「大好きだよ」
そう言ってくれた
うちの先生に
外見はアレだけど…。
とにかく中身に
私は心をすっかり奪われた
だけどうちの先生は忙しかった
いつも朝8時から夜8時くらいまで
テスト前後と評価の時期は深夜まで
土日は部活に平日出来なかった仕事
大会に練習試合
月のうちに2.3回の日曜日が
完全休みになる程度
本当に馬車馬のように働いていた
唯一の楽しみは自宅に帰って
ひとり晩酌という生活
そこに私がLINEで参戦が
うちの先生の楽しみな時間だった
そして飲んでるうちにソファで寝落ち
そんな毎日を送っていた
うちの先生
忙しかったけど
まだこの頃は副担任だったし
小規模校だったし
まだこの頃はね…。




