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私をあなたの番(運命)にして下さい  作者: ゆきもも


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④獣人国の三兄弟

城に住む人々が寝静まった頃、1つの部屋に4人の獣人達がひっそりと集まっていた。


「それでエララ、例の令嬢の様子はどうなんだ?」


長男のオリオンが金色に光る鋭い目を向け聞いてくる。


「はい、数日前までは体調がかなり悪かった様で熱も高くずっと寝たきりでした。最近では熱も下がり少し食欲も出てきてますね、まだ歩けはしませんが上半身を起こせる程度には回復しております」


すると次男のジュノーが


「そうか!そうか!ならばそろそろこの城、いや王国から出ていってもらえるな」と、嬉しそうに微笑んだ。


「いえ、お待ちください兄上」

慌てて止めたのが三男のアラリオンだ。


「ご令嬢はまだ完全に回復しておりません。体調が良くなり1人で歩ける様になるまでは待ってあげるべきでは」


3人の会話を聞きながらやる事もないのでエララは三兄弟の性格分析をしてみる。



濃いグレーの髪に金目の長男オリオン様は気性は荒いが、実直で正義感が強く頼りになる存在だ。裏表がない分単純でわかり(扱い)やすいともいえる。


金の髪に金目の次男ジュノー様は一見お気楽で明るく優しそうに見えるが、人の好き嫌いがはっきりしており嫌いな者にはとにかく辛辣。残酷。ヤバイサディスト野郎。


漆黒の髪に金目の三男アラリオン様は穏やかで優しく人当たりも良く下の者からの信頼度は絶大。その上強さはこの王国1ともいう実力者…そう、はっきり言って悪いところが見当たらない所が逆に怖い。あの笑顔の裏には別の顔を隠してるに違いない。

 

両親は皆同じなのに何故三兄弟で髪色が違うも面白い。共通なのは金色の瞳なのよね~特に金髪金目のジュノー様は目がチカチカするわ、などと、考えていると


「おいっ!聞いているのかエララ!!」

オリオンの苛ついた声で我に返ったエララは慌てて返事をする。


「申し訳ございません。全く聞いておりませんでした。」


「「「…………。」」」


数秒の沈黙の後にアラリオンが


「コホンッ。とにかく後数日はこの城を追い出す様な事はお止めください。もしご令嬢が怪我が元で儚くなったりしたら…人間がここぞとばかりに獣人国に難癖をつけ攻め入る口実をつくってしまうでしょう」


エララは思った。数日後なら追い出しても良いのか…。

しかも体の心配ではなく人間共に隙をつかれる心配しかしてないし…やはり似た者三兄弟だわ。


「うむ…確かにそうなると面倒だな」

オリオンも同意する。


「あー、本当っっっとに、人間はうざったいねぇ~アラリオンさぁ、何で助けたのさ!ほっときゃそのままくたばったものを」


ジュノーは非難の目を三男に向けた。


エララは深く息を吸い込みフーッと吐き出し口を開いた。


「メイドの私が口を挟むことをお許し下さい」


「なんだエララ、言ってみろ」

オリオンがぎろりと睨み付ける。


「例のご令嬢はエイルリス様と申します。後一週間程あれば歩ける位には回復すると思いますのでその頃に今後の事をお話されてみてはいかがですか?今すぐに追い出すのはさすがにお止めになった方が宜しいかと」


きっぱりはっきり言うエララに3人は押し黙った。

そしてその提案をあっさりと受け入れた。


エララに弱い三兄弟なのであった…。











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