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私をあなたの番(運命)にして下さい  作者: ゆきもも


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③回復しない焦り

獣人女の返答を青ざめながら待っていると



「お連れの方ですね、女性の方は大怪我をされてますが()()()()命に別状はございません…が…もう一方は」


あぁ…その言い回しでわかってしまった。きっと御者はだめだったのだ。あの時私が近道などしようと言わなければネリスも怪我をする事もなかったし御者も…


言い様のない罪悪感で胸がぎゅっとしめつけられる


「お怪我もされ、色々とお疲れかと存じます。今はとにかく何も考えず養生なさって下さい」


そう言うと獣人女(確かエララと言ってたわね)は素早い身のこなしで部屋を出て行ってしまった。もう少し詳しく聞きたかったが確かに酷い倦怠感と痛みで意識が混濁している。


とにかく早く良くなって獣人の王国なんて脱出しなくては。助けてもらった恩はあるがやはり無理な物は無理なのである。


そんな事を悶々と考えていると次第に瞼が重くなっていき深い眠りに落ちていった。


その後数日は痛みのせいで意識がはっきりしないままベッドで過ごし、更に熱が出て食欲も落ちて体力も奪われ思ったよりも長い時間寝たきりになってしまった。


あぁ…早く良くなってこの野蛮な国から出ていきたいのに体が思うように動かないわ…。ネリスの事も心配だけど、私が今何か出来る状態ではないし、とにかく少しでも早く回復する様にしっかりと休まないと。



***




意識が浮上したり眠りに落ちたりを繰り返していた為あれから何日たったのかもうわからなくなっていた。


熱でうなされていると、顔にひんやりと心地よい感触がした。朦朧とする中うっすらと目を開ければ、エララが湿らせた手ぬぐいで汗ばんだ私の顔を丁寧に拭いてくれていた。


「喉は乾いておりませんか?お水をお飲みになりますか?」


喉がカラカラだったので小さくコクリとうなずくと

水差しを飲みやすいように口元に持ってきてくれた。


冷たい水がカラカラだった口内にじんわりと広がり体と心が満たされる。


「エララ、ありがとう…」


私は心からの感謝の言葉を伝えた。


エララは何も言わず照れたように微笑んだ。その顔を見て私は安心してまた眠りに落ちていく。









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