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並行世界のアガスティア  作者: 羊1世
Fate of the lost oath
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第19話 イクリプス

 「結局のところレイドが失敗した原因は西地区に住んでいるイクリプスって組織が攻略の邪魔をして来たからなんだ。シャドウは警邏隊と一緒に一番最初に3層を攻略したレイドPTのうちの1つなんだ。」

 「ヴァンガード、アセンダント、セレスティアル、烈火隊、霜刃そしてイクリプス。最初の1週間で3層の攻略に最低3日ほどかかることが分かった時1PTだけでは難しいと判断した僕らは大人数で森の中で休息をとりながら攻略することを考えて実際にそれで成功したんだ。ただ戻ってきた後思ったより島の治安が良くなくてね、最初に3層を突破したことで名声を手に入れた僕たちは警邏隊の前身になる組織を作って協力者を集めて島の皆を守ろうとしたんだけど……。」

「残念ながらイクリプスや一部のメンバーは苦労して手に入れた情報を無償で周りに渡すことやダンジョンの攻略を後回しにするような治安維持活動を拒否してね……それで袂を分かれてそれっきりさ。てっきり4層にでも行ってるものだと思ったんだけど北や東にいた素行の良くない奴らと迎合して西の街に50人以上の大所帯になって住み着いていたのさ。しばらくは警邏隊の目の届かない場所で悪事ばかり働いていたそうなんだけど、少しづつ規模も実力もつけてきた僕らが目障りになってきたんだろうね。そこに合同レイドの話が奴らの耳にも入ったそうなんだ。ただでさえイクリプスと警邏隊の評価は雲泥の差なのにここであまつさえ3層合同レイドを警邏隊成功させて島中が警邏隊を支持したら悪事ばかり行っているイクリプスのメンバーがどうなるかは分かりきっていたから……邪魔をした、そう言っていたよ。」


 カヌスは近くを通った警邏隊のメンバーの一人にお茶のお代わりを頼んでからもう一度深々と頭を下げてきた。

「本当にごめん、僕たちの因縁に結果的に君たちを巻き込ませてしまった、このことは必ず何かの形で詫びさせてもらうよ」

 ほげー、そんな悪い組織もあるもんなんだなーと聞いているといつもなら何か言ってくれる円香が何も言わないことに違和感を感じた。

 横をちらりと見るとなんてこった、私の分のお菓子まで全部食べられてしまった……。美味しそうだったのに。


 表情にもろに出ていたらしくカヌスが小さくと笑うと追加のお菓子を持ってきてくれた。これは詫びということではないよね?

 ともかく次こそは奪われないために持ってきてもらった瞬間にお菓子をほおばっていると、食べ終わった円香が口を開いた。

「結局どんな妨害を受けてたんですか?あと第2PTの武さんとか3日目以降どこ行っちゃったんですか?」

 糖分を補給した円香は疑問に思ってたことをちゃんと聞いてくれた。

 カヌスさんはそれを聞いてまたお茶のお替りを貰ってた。最近合同レイドの一件での説明のし過ぎでのどが痛いらしい。可哀そうだ。

 

 

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