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第54話 第2PT

 「こんにちわ!俺は第二2PTのリーダーの武です。1週間後に一緒に3層に挑むことになるけど不安がらなくて大丈夫!一応最初のレイドPTに参加した後も2回ほど3層を攻略しているから何でも相談してくれ!」

 どうやら第2PTのノッポことリーダは武というらしい。そして3階にはすでに3回も挑んでいるそうだ。まだ2か月ぎりぎり経ってないくらいでそれだけ参加しているってことは大分上位層よりなんだろう。

 「前の様子を見るにどうやら制限を下回った人たちはいなかったようだね、俺たちが最初に3層に挑んだときはあの制限をすごく下回っていたからこの時点でレイドPTが危険にさらされるようなことはほとんどないといってもいいと思うよ。」

 説明が終わった後2,3人はカヌスさんのほうに話に行っていたのだが、どうやら無事に解決したらしく各々のPTに参加しに行ったらしい。

 「そしたらまずは必要な消耗品の一覧を配ってしまうね、これを作るのは結構大変だったから無くさないようにしてね。」

 ノッポから配られた紙を見るとフムフム、テントや寝袋、薪や毎日の食事のポイントまでしっかりと記載されている。ていうか大半が水と食料なんだねこれだけで3日+1日の予備日で7000ポイントはかかる計算になっている。もしメニューがなければこれを持ち込んで攻略しなければいけないということだ。メニュー様様だね。

 「そしたら部屋に移動しよう、ここはちょっとうるさいからね。移動したら次は軽い自己紹介をしてほしいかな。名前とどんなスキルを取ったかだけでいいよ、詳しくは俺が把握しているしね。

 その後警邏隊で設定した各職業同士で別れてもらって自分のステータスがどういうふうに伸びていて何ができるか説明してほしい。

 最後に第2PTの陣形を発表する。事前に伝えられていた職業と説明してもらったステータスで認識に齟齬がないか確認してあるようなら配置を転換するからみんなよく話を聞いていてくれよ!」

 そういうと武は立ち上がって講堂から出るようにみんなを促した。移動した部屋は黒板が備え付けられていてまるで教室のよう場所だった、ちょっと懐かしい気持ちになって教室の隅っこの椅子に座る、もちろん目立たないためだ。

 教卓に立った武が全員ついてきているのを確認したら悪魔のようなことを言ってきた。

 「じゃあ自己紹介は先ほどの名前順でいいかな?アガスティア君!よろしく!」

 ええ!自己紹介トップバッターってマジですか?1回目って嫌なんですよね……私が行ってしまった自己紹介をみんながなぞって行ってしまう……。

 「アガスティアです……短剣使います、よろしく……」

 「声が小さい!もう一度!」

 ひええええええ、怖いよ!近くに武が寄ってきたため慌ててフードをめいいっぱいにかぶって視界を防御して大声でやけくそでもう一度やった。

 「ァガスティアです!……短剣使います、よろしく!」

「分かった!ティアだね!短剣使うんだって!よろしくね!」

 武が大声で復唱する、何か私に恨みであるのか、とりあえず糞みたいな自己紹介は乗り越えられたようだった。

 「アリアだよー、弓使うからみんな守ってねー」

 「小次郎でごわす、槍を使うでごわす」

 「クルミっていうんだ、剣を使うよ」

 私の後はスムーズに自己紹介が進んでいってそのまま各職業ごとに分かれるように言われた。私の職業索敵だったはずだ。

 教室の左前に集まるように言われて私はそれに従う、索敵の人数は5人だった。多いんだか少ないんだか。

 右前にはタンクが集まっているのだがそちらは3人しかいない、あの3人で40人守るんだろうか?

 後ろの方を確認すると前衛・火力と言われていた人が一番多かった20人はいそうだ。

 中衛・火力にはアリアさんや小次郎など弓や槍持ちが座っている。そして後衛・火力にはもちろん魔法使いの環が座っていた。

 周囲を確認していたら武がいつの間にか黒板に陣形を書いていたらしい。どうやら後衛を囲むように前衛中衛が4つの分隊に、人数で7人づつに分かれて護衛するといった陣形らしい。

 後衛は中央にいることで火力が欲しいところにすぐ支援を飛ばせるようにするらしい。

 さらにこの陣形で一番大切なのは奇襲を受けないようにする索敵らしい。索敵をしてもらう5人にはあまり離れないで貰いながらも敵の気配を探ってほしいようだ。

 たった5人しかいないのに無茶じゃん。

 

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