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第4話 準備

ダンジョン前広場は2,3時間前はとても賑わっていた。

 ほんの小一時間前まではそれでも人はいた。

 今はもういない、みんな私のことを置いてダンジョンに潜っていってしまったのだった。

 なんでだろうか、木の下からすごくPTに入れてほしそうな眼差しを向けていたのに誰も反応してくれなかった。きっとPTメンバーがいっぱいだったに違いない。

 神様はこの島に1年間暮らす上で服や防具はメニューからポイントを消費することで提供してくれることになっていたが住む場所は島の中央のダンジョンと商店街の区画の外に東西南北と4か所に分かれて住居が提供されているそうなのだ。中央区画が4角形でその外側に3角形の居住区がくっついているためところどころ歪なところはあるがおおよそひし形のような形をこの島はしているらしい。

 だれもPT誘ってくれなかったし今日は帰って神様がくれた新居とやらを見物するのもいいかもなとのんきなことを考えながら木の下でいじいじしてる私はついでにメニューをところどころいじいじしてみたら現在の自分のスキルと所持ポイントが出てきた。

 

名前:未設定です

 

 スキル:隠匿1


 所持ポイント30000ポイント


 ポイントは3万ポイント神様がくれたらしいので問題ないのだが、なぜかスキルが1つ獲得されていた。スキルはポイントで購入する以外にも特定の行動、例えば剣術なら素振りをするなどを行えば獲得することができるらしい。

 つまり隠匿のスキルを獲得した私は気配を消すことを繰り返し行ってたことになる。そんな覚えはないんですけど……。

 しかし天啓が降り今日一日の記憶がフラッシュバックし私は白目をむいた。木の…木の下でたくさんの人たちに無視されたことがスキル獲得につながったとそうおっしゃるんですか、神よ。

 ひどい……明日からどうやってPTを組めばいいのか、明日もPTが組めなかったら隠匿2、一週間組めなかったら隠匿7、スキルレベルは7が上限らしいのでこのままじゃ1週間で空気と化すことが決まってしまった。さすがにそんな勢いで上がらないと思いたいが今ですらPTを組んでもらえなかったのにこのまま突き進んだらダンジョンにいるモンスターにすら無視されてしまうかもしれない。

 それはまずい、モンスターからポイントを得られないと餓死して死んでしまうからだ。

 メニューをさっと確認してみたがナイフなどの武器は3000ポイント、防具は頭胴腰手足全身そろえて5000ポイント、腕輪、指輪などのアクセサリー(1か所のみ)で2000ポイントと合計で1万ポイントになるように調整されていた。

 そこに短剣術、剣術といったスキルが1万ポイントで獲得できるようになっている仕様なため2万ポイントは準備のために使ったほうがいいとメニューに書いてあった。

 もし取り間違えたり短剣ではなく剣や弓を使いたいということになった場合神殿で必死に祈ったらたまに神様が対応してくれる以外にポイントが戻ってくる手段はないそうなのでよく考えて取得するようにとも書かれていた。

 私は小柄な体型になってしまった上に力もそんなにないと思われたため最初に取れそうなスキルは短剣やロッドを装備した魔法使いといった職業のスキルになりそうだったのだが、レベルが低いうちはすぐに魔力が尽きてしまうらしい、ソロでの魔法使いはなかなか厳しいらしく明日は絶対PTを組めるとは思うが万が一を考えて短剣術を選択しそれにあわせた防具を購入しつけることにした。

 ちなみに防具は敏捷性を上げるものと隠密性を上げるものが短剣を使う職業だとおすすめだとメニューに出てきたが迷わず敏捷性を上げるものした。

 アクセサリーも隠密の指輪が一番上にでかでかと出てきたがその下にあった器用の指輪にした。このメニュー使えるかどうか怪しく感じてきた……。

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