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第39話 情報屋

「いらっしゃい、どんな情報をお求めで?」

 どうやら今度はちゃんと情報を取り扱っているところに来れたようだった。とりあえず何も成果が得られないことは回避できそうでほっとした。

 「3階の攻略のための情報が知りたいです。」

 超大雑把な要求を情報屋のお兄さんに告げる、ちょっと苦笑されたが情報屋の人は嫌な顔もせず説明してくれた。

 「んーまずメインのスキルを最低2レべできれば3レべにまで上げてほしいかな、剣を使うなら剣術、魔法を使うなら魔術のだね。

 それ以外のスキルサブスキルも獲得しておいたほうがいい、例えば魔術師なら短剣や杖術で自衛したり、近接職もMP自体はあるわけだしとっさの時魔術を使ってダメージを減らせるならそれに越したことは無い。

 おすすめのスキルは風かな、相手を吹き飛ばせて体勢が立て直せるらしい、火は森の中だと使いづらいからおすすめできないね、僕は水でもいいとは思うんだけどやっぱり不可視の風のほうが今のところいいんじゃないかって言われているから取るなら気を付けてね。

 次に僕らのステータスについてだね。一体何をすれば効率よく数値が上がるのかは今のところ判明してないけど、やっぱり筋力なら筋トレや素振り、MPなら魔法を毎日放っていたほうがいいんじゃないかともいわれているよ。

 そうじゃなくてもスキルのレベルを上げるほうでは神のお墨付きだからね、3階に行くためには毎日の素振りや魔法の練習はやるに越したことは無いかな。

 あとはアイテムの類かな、それは多分今後増えてくであろう階層レイドPTのリーダーが事前会議の時に決めてってくれると思う、今のレイドPTがあらかじめ持参している消耗品の類は多分1万ポイント程度かな?何日もかかけて行軍するわけだからテントなどの野営の道具を購入する必要があるからね。

 けどこれは今詳しく聞かなくても今度3階に挑むってなったときに改めて聞いたほうがいいね。今は3階にレイドPTがいくつも行ってはマップを埋めて安全なルートの開拓や、モンスターの倒し方、ほかにも新しい情報を探してきてくれているから、もしかしたら1週間もたったら必要になるものは様変わりする可能性もあるからね。

 最後はレイドPTの募集に乗る方法だね。現状単独PTで潜れるのは2階までだ。3階からは複数のPTで攻略するのが主流だね。

 複数のPTで挑む方法はダンジョン前で『何階のレイドを組みます』って看板が立ってるはずだからそこに名前を記入しておけば参加の申し込みができるよ。

 看板の下に歓迎する職業やあとは参加の条件が記載されていると思うけど、そのうち警邏隊の人が大雑把な線引きをした統一の募集ルールを作ってそれに従った募集とそれ以外の募集で分けられた位置に配置するらしいから警邏ルール?に従ったレイドPTに入ったほうがいいと思う、いちいち確認しなくてよくて楽だしね。」

 すごく大雑把にお願いしたのに詳しく説明してくれた。とても助かる。

 けど警邏ルールってあの人らどんだけ働くつもりなんだろう、もう警邏の人たちに足を向けて寝れないね。

 「警邏の人たちってなんかいろいろ頑張ってますけど何が目的なんですかね……?」

 情報屋のお兄さんはうんざりした表情で教えてくれた。

 「そりゃあ元々の広場での縄張り争いの原因がレイドPTの分配のもめ事からだからね。今必死に情報を集めたりバラまいたりしてるのも後人を育てているのも早く3階の攻略者たちが増えてぎすぎすした雰囲気を緩和してほしいんじゃないかなあ。」

 一介の情報屋しては実情を踏まえすぎていると思ったが彼もまた3階を早々にクリアしたレイドPTの1派閥の人間だったようだ。

 ちなみにここまで教えてもらった情報料はスライムの核1個だそうだ、安すぎて泣けてきそうだ。それほどまでに早く2階にいる人たちに3階まで来てほしいんだろうか。

  

 

 

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