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第11話 神からの贈り物?

湯舟の中で小一時間ほど考えたがほかに妙案が出てこなかった。

 すでにゆでだこ寸前の私は湯舟のヘリにぐったりと布団のように干されている。

 メニューから残りのポイントを確認してみる、今日は防具やスキルを一式買ったため初期3万ポイントからすでに2万は使っていた。

 さらにそこから食事やら替えの下着やらを購入したため2千ポイントは使ってしまった。

 なのに収入は600ポイント……。

 まあ最初だから収支のほうが多いのは当然なのだが、残りは8500ポイントこれは1日に1500ポイントつかうならあと6日も生きられないことを意味していた。

 どうして急に残存ポイントについて語り始めたかといえば、スライムを倒す妙案はここから1000ポイントの盾を購入してその盾を使ってスライムを私の全体重をのっけて圧殺するという方法だったからだ。

 スライムは30㎝もないモンスターだし核に衝撃さえ与えられれば倒すことができる。問題はその衝撃を与えるのに蹴りやナイフを用いてではどうしても不安が残ってしまうのだ。

 いや、すらいむだしね、蹴りがだめでもナイフで余裕ですけどね、でもね……。

 まあぶっちゃけて言うとスライムに負けたのがトラウマになってしまったのだ。

 もしもまた負けてしまったら……!

 その点盾ごしなら何回でもやり直せるし、とっても安全だ。

 ただ、少なくないポイントを消費する以上慎重になるべきだろう。もしも盾戦法が成功してしまったら私は2万ポイントをどぶに捨ててしまったも同然なのだから新しくポイントを使うのは自分の考えだけでなく誰かに相談して確実性が増してから使いたかった。

 でもそんな相談できる人いないんですけどねー。

 すでにゆでだこだった私は涙を流しながらお風呂から出ることにした。早く出ないとここで干からびてしまう。

 私はのそのそとお風呂から出て脱衣所で体をふいてあらかじめ購入していた着替えをとろうと手を伸ばした。

 一番上は下着にしていたはず。当たり前だ。パジャマから服を着る奴なんかいないからだ。

 だからここに盾を置いた奴は大馬鹿野郎なのだろう誰が全裸から一番最初に盾を装備するのか。無課金アバターでもパンツくらい履くぞ?

 「あれ?たたたってたてええええええええ?」

 私はそれを見て柄にもなく素っ頓狂な声を上げた、なんで盾がここに?なんで盾?

 メニューを確認する。ポイントは……減ってない。間違って買ったわけでもない。

 となると、こんな不思議なことは神がやったのだろうか。おお、神よ!

 1階で詰みかかっていた私のことを憐れんで盾を買い与えてくれたのですか!

 私はそこで歓喜の祈りを神にささげた。

 Q.神はいると思う?

 A.脱衣所で見た

 多分これを見た神はいいからはよ服を着ろと思うだろうが、そんなことは関係ない神に感謝の踊りをささげなければ!

 

 10分ほど踊っていた私は何してたんだろうと自己嫌悪の嵐に身を包みこみながら服を着て脱衣所から出て行った。

 ちなみに服のほかに白いローブも置いてあった。

 もしかして買う防具も間違っていたとかそんなことないよね……?

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