転移ファンタジー小説
東京都〇〇区に住む社会人、榊山蒼。
俺は毎日憂鬱ながらも今日も仕事を終え家に帰宅する。
今日はクリスマスも近いからか若者やカップルで溢れかえっていて、幸せムードがあちらこちらで漂っていた。
ネットを見るもクリスマスのこと。最近では東北は雪の季節にもなって年越しという言葉すら浮かぶ。
俺はふと目が覚めた。どうやらこたつでテレビを見ながらうたた寝をしていたようだ。どれくらい寝ていただろうか。
自分のスマホを手に取り時刻を確認する。
違和感があった。
スマホがいつもと違う。なんなら文字も日本語ではなかった。けどスラスラと読める。どういうことなのか友人に連絡しようとしたが知らないアプリばかりだ。試しに視界に入ったアプリをタップしてみた。
榊山蒼
Lv.23
HP.128
スキル:火・氷・水
などという表示が画面一覧びっしり出てきた。
その時俺の友人を名乗る一人の男から連絡が来た。
何事かと思うと、どうやら別世界の俺は"ギルド"というものに入っているらしい。不安になった俺は外を見渡した。夜だった外は真昼で本当に知らない世界が広がっていた。
お昼時で居酒屋らしき場所には沢山の人が酒を飲み騒いでいるのも見えた。
都会に住んでいた俺が見た景色は全く違い森や豊かな自然、人たちで溢れかえっていた。
俺は来週その友人と名乗るユウタのもとへ向かうことになった。