表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/12

消えた渡月橋

○渡月橋西詰め、夜

   橋下にテントの灯が見える。

   土砂降りである。


○テントの中、夜

   土砂降りである。

   出羽と亀山が寝ている。

亀山「これはすごい雨だ」

   出羽、おおいびきで眠っている。

   亀山、寝袋の中にもぐりこむ。


○テント、外、夜

   土砂降りの中はためくテントと灯。

   X  X  X

   木の葉の雫が落ちる。

   雨がやんで、白々と夜が明けてくる。


○渡月橋

   すっかり散った嵐山の桜。

   川も一面の桜花いかだ。

   橋げただけの渡月橋が見える。

   桜の花びらに埋もれた川舟の渡り橋。


○テント、外

   テントから出羽と亀山が起き出して来る。

   二人、大きくあくびをして気づく。

出羽と亀山「ええっ!」

   驚く二人の顔。


○京都府警本部、正面


○同、記者会見場

   記者会見が行われている。

   山本本部長、出羽と亀山がいる。


記者1「まさかのまさかですが何か今回を予告する

 ようなものがありましたか?」

   本部長、短冊を手にして、


本部長「えー今思えばこの短冊だと思われます。この短冊が

 5日ほど前に大量に川に流されていました。文面は、

 『春惜しむ桜吹雪に花いかだ歩いて渡れ舟の渡月橋』」


記者2「そのままじゃありませんか。何故公表されなかったんですか?」

本部長「何しろ金閣寺騒動以来いたずら手紙が多くて、

 いちいち公表はいたしておりません」


記者3「何か対策はしておられたんですか?」

本部長「まさかとは思いましたが二人の刑事を張り込ませておきました。

 こちらの出羽警部と亀山刑事です」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ