不穏な依頼
遅くなって本当にすみません!!!(土下座)
それはいつものように薬草を納品したときだった。
家に帰ろうとした私にギルドの受付の人が私に声をかけてきた。
「モモ様、ちょっとよろしいでしょうか?」
「はい?なんですか?」
「モモ様宛に指名依頼が来てますがどうしましょうか……?」
「え、指名依頼って普通Eランク以上の人にしかこないんじゃなかったんですか?私Gランクですよ?」
「ギルドへの貢献度で言えばもうEランクになっててもおかしくないんですけどね、それはともかく【龍の森】の調査の護衛の指名依頼が来てますけどどうなさいます?」
「えっと……何で私にって聞いても大丈夫ですか……?」
「おそらくモモ様が無傷で大量に薬草を採取してくることがどこからか漏れたのでしょう、情報の漏洩はギルドの不手際です。謝罪をいたします。」
「えっとそれは構わないんですけど薬草の採取と何か関係が?」
「今回の依頼内容は調査護衛です。【龍の森】で安全なルートや場所を知っていそうだからという理由でしょう」
「……断っても大丈夫でしょうか?」
「はい、構いませんよ。もしこの件で問題などがありましたらお気軽に相談ください。こちらで対処いたしますので」
い、意外とあっさりと引き下がってくれたなぁ……。なんかこういう依頼って引き受けないと罰金とか罰則とかありそうなのですが……。
まぁ、それはともかくとしてミーニャが待っていますので帰りましょう。
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「ただいま、ミーニャ」
『ミャオ』
家に帰りミーニャに挨拶しながら両手いっぱいに買った食料をテーブルの上に置きます。これの6割はミーニャの1回分の食事です。残り4割ほどは私の1日半分の食料です。普段はミーニャが買い物についてきてくれて荷物を持ってくれるのですが、今日はミーニャが買い物についてくるのを嫌がったため一人で買い物に行ってました。
それとミーニャは猫なのにお魚よりもお肉のほうが好きみたいです。ここではお魚のほうが高いのでいいのですが……一度買って見向きもされなかったのは少しショックです……。
私が食べる食材は保冷室に放り込み先にミーニャのご飯を用意します。といってもお肉に軽く火を通すだけですが。
お肉にさっと火を通してミーニャのご飯皿に置きます。それから今日の自分の分の夕飯を作り始めます。今日はウサギの肉のミルクシチューです。
最初はウサギを食べるの!?みたいに思っていたのですがよくよく考えれば私は今まで牛や豚、鶏などの肉を食べていたのです。今更ウサギがかわいそうなんて言っても偽善でしかなく……とまあ、ぶっちゃけ考えるのをやめたのです。ここはそういう文化なのですから。
「ミレーヌさんはOLO以外のモノは劣化版なんて言ってましたけど、食事が必要なことに関してはOLOが劣化版な気がしますね」
…でも食事が必要な理由ってなんでしたっけ?ログアウトすればいいだけのような気もしますが、食事はOLOの中で毎日取っていますし…?まぁ、考えても仕方のないことですね。
OLOで食事が必要と感じてお母さんや酒場の女主人さんから学び始めた料理ですが2つの世界で学んでいるからかどんどんうまくなっている気がします。シチューを煮込むだけの状態にしたら次はミーニャの分のご飯を用意します。さっと火を通すだけなのですが量が量なので結構時間を使います。
『ミャー』
「ミーニャいつも言っていますが出来上がった分から食べてもいいんですよ?」
『ミャオ』
ミーニャに先に食べてもいいんだよ?といいますがミーニャそれはできないとばかりに頭を振りながら小さな鳴き声を鳴らしました。変なところで頑固者です。
ミーニャのご飯を用意し終わるころにはシチューがいい感じに味が染みてました。それを自分のさらにとりわけテーブルに着きます。
「いただきます」
『ミャ』
ミーニャは私がいつもいただきますといっているのを真似して食事をする前にはいただきますというような鳴き声を出します。
そしてミーニャはお肉と一緒に毒草を食べるという不思議な習慣があります。最初は止めていたのですが何を言っても聞かず、毒も効いた様子ではないのでもはや調味料かと思ってあきらめています。まぁ、私もミーニャが毒草を粉砕したのをかけているのを見て真似して食べてみたことがあるんですけどね。量を間違えたせいか2日は体の一部が麻痺して苦労しました。しかし味はおいしかったので今でもたまに少量だけですがご飯に調味料として入れています。
そしてどうもミーニャは私に毒の抗体を持ってほしいようで夜寝る前にタンリナ草の粉末を差し出してきます。タンリナ草は複数毒ではあるのですが睡眠効果がやや強いのでこちらも少量摂取して夜はぐっすり眠っています。
ボーっとそんな考え事をしているとミーニャのお肉を全部焼き終わりました。
「ミーニャ、ご飯にしましょうか」
『ミャオ』
明日は新しい薬草を採取しに森の奥まで行ってみましょうか。
ぽんこつ「モモさんは普通の子だなぁって思ってた時期が私にもありました」
????「・・・痺れたり、したのに・・・おいしいからって・・・」
ぽんこつ「毒を好んで食べるとは思いませんでした・・・」




