ちょっと変わったこと
「ただいま、お母さん」
OLOに間違えてログインしてしまってから少し変わったことがあります。
それは……
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「ただいまミーニャ!元気にしてましたか?」
動物パークではなくOLOの最北の地でログヒィキャットのミーニャと共に薬草摘み【モモ】として過ごしていることです。もちろん両親には内緒です。OLOというと限りなく現実に近く戦闘など暴力的なゲームでもあるからです。ですが私はミレーヌさんとの交渉の末、限りなく魔物が出現しない最北の地の町でログヒィキャットという種族のミーニャと暮らすことができるようになりました。初期装備の代わりと言っては何ですが最初からテイムされた状態のネコ科の獣をもらいました。
最初はミーニャの大きさに引いていた私ですが一緒に暮らしてみると愛嬌があってかわいいです。
「じゃあ行きましょか、ミーニャ」
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「はふぅ……ミーニャはやっぱりもふもふですねぇ~……」
ミレーヌさんに貰ったお金ではこの町の宿でも1週間ほどしか滞在できなかったため私たちは冒険者ギルドにギルド員として登録してもらい、【龍の森】という名前の森で薬草を採取して生計を立てています。
私たちはいつものようにミーニャの背中に乗り、森の穴(勝手にそう呼んでるだけですが)で『トリテア』、『アルカロブ』、『タンリナ』などの薬草や毒草を慎重に採取します。全部取ったり下手に傷つけたりしてしまうと再び採取ができなくなるからです。初めて薬草を採取してギルドにもっていったときは先輩たちがやれ取り方が悪いだの根っこまで取るんじゃないだのと言われましたがいまでは上手になったなとほめられます。
背中に背負っている籠が満杯になると再びミーニャに乗り森の外へと行きます。森の外に出るとミーニャの背中から降りて体力をつけるため村までは徒歩で帰ります。
町に帰ると冒険者ギルドで薬草の買取をしてもらい。クエストで指定されていた薬草なども納品します。
「はい、アルカロブ草五束、タンリナ草の花粉三瓶、トリテアの花十九輪、ポジナの樹液八瓶、その他常設依頼薬草が百二十束ですね。少々お待ちください」
受付のお姉さんが私が納品した薬草を別の係の人に渡したのを確認してから横のカウンターのほうにずれる。
「モモちゃんもそろそろ討伐クエでも受けたらどうだい?」
査定を待っていると私に薬草の摘み方を教えてくれたガフィーさんがそう話しかけてきた。この人は見た目は怖いのだが初心者の私にも丁寧に教えてくれたいい人です。
「ガフィーさん私は一応護身用として剣は所持していますけど持つだけで手からミミズが這いずり回るような不快感に襲われる人間ですよ?討伐と考えただけで恐ろしいです」
「そうは言ってもなぁ、討伐クエをクリアしないとずっとGランクのままだぞ?」
「いいんですよ私は。ほのぼのと薬草採取しながらミーニャと過ごせたら」
そのままガフィーさんとランクがどうだの薬草の品質が最近向上してきているだの世間話をしていると納品した薬草の査定が終わったみたいで名前を呼ばれた。
「モモ様、これが本日の買取金額となります」
買取カウンターのおじいさんから硬貨が入った袋を受け取る。中身は……大銀貨7枚と銀貨5枚と銅貨少々か……まあまあ稼げました。でも、ミーニャのご飯代にすると1週間分くらいでしょうか。
「にしてもモモちゃんも真面目なもんだ、毎日薬草採取に行っては家事までしているんだろう?うちの娘も少しは見習ってほしいもんだぜ」
「家事とはいってもミーニャのご飯作りと洗濯くらいですよ。私としてはフニィさんみたいに自分で狩りができるほうがうらやましいですけどね」
「ありゃ真似しなくていいぞ。嫁の貰い手がなくなる」
「そんなこと言っているとまたフニィさんに殴られますよー」
ガフィーさんと会話もそこそこにミーニャを待たせていますのでと断りを入れてからギルドを出る。
「お待たせしました、ミーニャ。今日の晩御飯は何にしましょうか」
ギルドの外で待ってもらっていたミーニャにそう話しかけながら私達は日が沈みかけている商店街に足を向けました。
????「・・・貴様の、罪を、・・・数えろ・・・」
ぽんこつ「いきなりなんですか!?」
????「・・・何で、ログヒィキャット・・・」
ぽんこつ「今回は今までの反省を生かしてフルブちゃんに初心者でも安心でなおかつ弱めの獣をお願いした結果です」
????「・・・ログヒィキャット、最終進化、SSS5ランク・・・」
ぽんこつ「ゑ、でも!でも!フルブちゃんにはCランクまでって言いましたからね!」
????「・・・ログヒィキャット、幼生体、C3ランクだから・・・おしおき」
ぽんこつ「作者が活動報告に謝罪文書いたそうです!私は逃げます!作者は死にます!では!」




