不信
自由登校の帰り道、ぼろ電気屋に立ち寄ってみた。
「Hey,Elec!」
「おーっす、やけにネイティブだな。いいことでもあったのか?」
「宿題を全部一日で片づけたら特別に課題免除になった!これでOLOの時間がとりやすくなったんだよ!」
昨日夕飯後も頑張って課題を片付けた意味があったってもんよ。……OLOできなかったけど……。
代わりに父さんと母さんからもOLOの代金もらえたからいいもん。課題やっている間はOLOやっていいよって父さんに渡したら30万くれたしね。
「それはよかったな。で、今日は何を聞きに来たんだ?」
「んー、ステータス互換スキルあるじゃん?あれってさ2個以上習得したときって順番って決めれるの?」
「あぁ、あれか。わかりづらいけど習得した後に上乗せする順番を選べる画面が開けるようになるらしいぞ」
「もう二つもスキルレベル上げてる人いるのか」
「お前なぁ……OLO内じゃもう一週間近くたつんだぞ」
「私チュートリアルだけで三日はつぶれてるもん」
「そういえばそうだったな。じゃあ特別にスキルレベル上げの効率のいい方法を教えてやろう」
「なんか裏技でもあるの?」
「ギルドにカカシ君が置いてあるって聞いただろ?あれを殴れば素振りするよりは経験値が手に入るぞ。ただし金はどんどん吹っ飛ぶけどな、モンスターを殴ってもいいんだがレベルが上がると経験値効率はだんだん悪くなっていく。ついでにカカシ君での経験値もな。だからキャラのレベルが一ならカカシ君を殴ったほうが最終時間的には効率がいいわけだ」
「なるほどね、何Gくらいでスキルレベル百にできるの?」
「基本スキルでえーっと……3mくらいかな。スキル入手してなかったら素振りで入手できるし比較的スキルポイントは入手しやすいぞ」
「なんかさ、プレイヤーこんなに強くして大丈夫なの?課金とか」
「それがなー。開発が消えたらしいんだよ」
「は?」
「だから運営会社の開発部がフルダイブシステムの開発パッケージだけ残して消えたんだってさ」
「いや、そしたらOLOのサービスとかどうすんの、サービス終了?三日目で?」
「……ここだけの話な、運営は実は名義だけ貸してたみたいなんだ。んで開発が残した開発パッケージを開いてみたら簡単なコードだけ入っていてフルダイブ機能はあるんだけどOLOが初期設定で入っているみたいでOLOはサービス終了しようにもできない状態なんだ」
「なにそれ。フルダイブ型のゲームは増えるかもしれないけどハードにOLOが初期設定で入ってるってこと?」
「そういうことだな」
そういうことだなって……
「簡単に言ってるけどバグとかあったらどうするの?」
「そうなんだよなー。ゲーム内でGM見かけたって報告もまだないし、やっぱ中央に行かなきゃいけないのかねぇ」
「中央って……」
「お前さんにも期待してるよ【魔王の領地】制覇」
簡単に言ってくれるなこの電屋……
ぽんこつ「先輩、向こうの会社よかったんですか?」
「・・・用済み」
ぽんこつ「なんというか・・・フルダイブVR業界の発展をお祈りします」




