硬貨が高価
「それで武器スキルを入手できる練習用の武器なんですが」
「おぉ、すっかり忘れておったわい」
おい。
「金属製の練習用ならそこらの樽にそれぞれ突っ込んであるから一本ずつ取ってきてくれないかの」
「分かりました」
そう言いながらおじいちゃんは店の入り口付近にある樽を指さした。
樽の中には同じような武器が無造作に入っていた。槍に剣、斧と棒……棒……?まぁいいか。
「む、お嬢ちゃんや、そっちの両手剣はいいがこの木刀があれば片手剣はいらんじゃろう」
「え、その木刀でスキル入手できるんですか?」
「この辺りのガキんちょどもはまず木の枝なんかでスキルを入手するぞい」
木の枝でスキル習得って……いくらなんでも簡単すぎない……?
「じゃあとりあえずこの六つと弓下さい、矢はあれば十本くらい下さい」
「金属矢は今は無いのう、明日また来てくれたら作っておくぞい」
「じゃあそれでお願いします。えーと……いくらでしょうか?」
「七万一千じゃの」
ストレージを操作して七万千Lyを取り出す。すると今度は金貨より大きめの銀貨が7枚と金貨と同じくらいの銀貨が1枚でてきた。
「ほい丁度じゃの」
「あのーこの世界の硬貨の値段っていくらなんでしょうか……?」
「なんじゃ、そんなことも知らなかったのかの」
「えーっと、はい。なんかごめんなさい」
「いい、いい。この世界で基本的に使われているのはギルド硬貨じゃ―――」
話が脱線したりしてたのでおじいちゃんの話を要約すると、ギルド硬貨と旧ザード王国硬貨の2種類が主な硬貨であり、一般的にギルド硬貨のみ使われているそうだ。小銅貨1枚1Lyから始まり10枚ごとに銅貨10Ly、銅貨十枚で大銅貨100Ly、小銀貨、銀貨、と続き白金貨になると1枚10億にもなるらしい。旧ザード王国硬貨については本当に長かったので省略。日本円とドルの関係みたいな感じって思ってくれればいいと思う。
あと宿でお釣りが来なかったのは単にねこばばされたらしい。その分対応はよくなるらしいがなんだかなぁ……。おじいちゃんにチップ制を聞いたら「そんなもん王都くらいにしかないわい」だそうで……。
硬貨を支払うときはピッタリ支払ったほうがいいらしい。
「・・・腕は、いまいち・・・だけど、いい、人・・・」
ぽんこつ「鍛冶を始めたはいいけど腕はそんなに上がらず質より量を売ることにした人です。あと鍛冶師より指導者や研究者のほうが向いています」
「・・・惜しい人」




