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毒手、厄介です

 『ゼドニック武具店』、ここか安くてそこそこの武器屋は。


「すみませー―――「でていけぇぇぇぇ!!!!」……ん」


この世界の店は入店するのに何か資格が必要なのか。なんて馬鹿なことを考えてると店から木刀とともに一人の男が飛んできた。


「ちくしょう!」


店の外まで飛んできた男は木刀を拾うとどこかに走り去っていった。


…これ私店の中入っても大丈夫なのかな……?


ソローっと店の中を覗いてみる。


「なんじゃ!練習用の武器ならやったじゃろ!それでさっさと最低限の動きを―――なんじゃい違う客か。いや、すまんの。そこでこっそり見てないで入って大丈夫じゃよ」


店の中には居たひげもじゃのおじいさん……?が私のほうを向いて手招きをしている。


怒鳴られても怖いのでおとなしく店の中に入る。


「お嬢ちゃんの探し物はあるかいのぉ」


おぉ……さっきまでの様子から一転、好々爺になった。


「えっと、全種類の練習用の武器を探しています。できれば金属製で」


「ふぅむ……練習用は結構なことじゃが金属製となるとちと金が必要になるぞい」


「大体どれくらいですか?」


「わしが扱ってる練習用武器の金属製じゃと一つ大体九千Lyくらいじゃな」


「あ、全部ください」


「全部か……」


「はい」


なんかまずいことでも言ったかな……?


「お嬢ちゃんはもしかして異邦人かのう?」


「えっと、そうですけど……」


「じゃとしたら武器を買う前にまず今持っておる獲物を研ぎ澄ますことのほうが先じゃろう」


ひょっとして初期武器のことかな……?


「今持ってる武器ってこれしかないんですけど……」


ストレージから木刀を出しておじいちゃんの手に触れないように渡す。


「なんじゃ、お嬢ちゃんほかの連中と違って【赤の森】の木の木刀以外に武器持っておらんのか」


「私が持ってる武器はそれだけですね。あとは毒を付加するスルクの箱とか言うやつです」


「スルクの箱かのッ!?」


おぉう…食いつきがすごい……。


「いや、すまんのう。スルクの箱といえば【魔王の領地】でしか産出しないのでな、この辺りじゃ珍しいのじゃ。して、何の植物が入っとるんじゃ?」


「さ…さぁ…?毒という事、金属には効かないってのは分かっているんですが……」


「ふむぅ……オトロブ草か、ポジナの果実か……」


「あ、あのぅ……」


「おぉ、すまんのう悪い癖が出てしまいおった。なんにせよそのくらいの毒ならばこの辺りの木ならば関係ないぞ、ほれ」


おじいちゃんが気軽に手元にあった木製の短剣を投げ渡してきた。……嫌な予感、でも受け取らず落とすというのもあれだし……。一瞬悩んだ結果つかみ取る。


するとやはりというべきか短剣から煙が出てきた。


「なんじゃ!?【赤の森】の木の短剣が!?」


「あー……えっと【毒手】ってスキルでスルクの箱の毒が私の手にも常時ついている状態で……」


「【毒手】か……それで金属製の武器を……ってそうじゃないわい!スルクの箱の毒でこうなるのか!?……しかしお嬢ちゃんの木刀はさっき渡した短剣と同じ【赤の森】の木のはず……。まさか若木じゃないということかの……いや、スルクの箱の毒がここまで強いとは……」


「あのー……」


「あぁすまんのう」


うん、話が進まないこのおじいちゃん!!!


【状態異常耐性】【毒無効】がスキルアップしました。


うるさいわい!











ぽんこつ「このおじいちゃん実はそんなに年寄りじゃないです」

「・・・ドワーフ」

ぽんこつ「王道ですねー」

「・・・腕が、いいわけじゃ、・・・ない・・・けど」


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