傷つかないことと刺していいことは違うと思います
「ギルドの説明はこんなところです、何か不明な点はございますか?」
「いえ、大丈夫です。早速ですが登録をお願いします」
リリアさんからギルドについて説明されてたけどミレーヌのチュートリアルよりチュートリアルしてたぞ…。
「ではこちらのカードの上に手を置いて右手のほうをご覧ください」
リリアがそう言いながら1枚の薄い縁取りだけしてあるカードを出してきた。
「この上に手を置いて…右を向くと―――『ダンッ!!!』は?」
カードに手を置いて右を向いた瞬間カードのほうから思いっきりテーブルをたたく音が聞こえた。驚いてテーブルのほうを見るとリリアさんがナイフを持っていてカードの上には血が……血が?誰の?
「あら、ちょっと足りなかったのでもう一度右を向いてもらえますか?」
「いや、血が……」
「もう一度右向いてもらえますか?」
「そのナイフ……」
「もう一度右向いてもらえますか?」
「はい……」
笑顔で血の滴るナイフを持っているリリアさん怖い……コワイ。
もう一度右を向くと再び『ダァン!』とテーブルをたたく音が聞こえた。私は何も聞こえていない。キコエナイキコエナイ。
「もう大丈夫ですよ」
正面を向くと薄いカードの表面に赤い液体が広がっておりリリアさんの服にもすこし跳ねてついていた。もちろんナイフなんてない。ないったらない。
「リリアさん、洋服乾かないうちに洗っておかないとインク落ちなくなりますよ」
「あら、勢い付けすぎて跳ねちゃったのでしょうか。でも大丈夫です、この服返り血浴びてもきちんと落とせますので」
何で返り血浴びることが前提なんだ。あと私はインクと言ったんだ。血じゃないインクだ、これはインクだ。
リリアさんは私のそんな様子にも気にも留めずにインクの溜まっているカードの上で指を動かすと、カードの上のインクが文字に変わっていった。
「おぉ……」
「ふふ、これを初めて見る人は大体同じような反応をしますね」
やがてインクの動きが止まり文字が固定された。
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【カナデ】【ランクI-0】
【■】
【■】
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カードには名前とランクのみ書いてあった。
「リリアさん、この名前とランクの下にある血だま―――インクの塊は何ですか?」
「そこにはクエストとクエストの進行状況、現在加入していられるクランなどの情報が書かれます」
「なるほど」
つまりPC版であったクエストカウンターみたいなものか。
「それでは、ようこそギルドへ。私方はあなたの冒険をサポートいたします」
ぽんこつ「これ本当にほのぼのタグ付けてて大丈夫なんですか?」
「・・・なんにも、問題・・・なし・・・」
「・・・それは、そうと、・・・次の話は、投稿遅れる・・・可能性?」
ぽんこつ「先輩が話すと長くなるので私が代わりに。
過去話の改変は微調整なので読み直さなくても大丈夫です、あと作者がスキルの管理を怠ったせいでただでさえ遅い執筆速度がさらに遅くなっているからです。これくらい自分のセリフとして言ってほしかったんですけど」
「・・・私たちに、言わせる、・・・ことで・・・ヘイト、回避・・・」




