助けも何ももう終わってます
のんびりと森林浴を楽しんでいると眠気が襲ってきた。
「んー……森出てからでもいいけど面倒だしここでひと眠りするか……」
血が飛び散っていない場所に移動してそのまま横になる。モンスターに襲われないかって?近づかれたら分かるよ……たぶん。
「それじゃぁ……おやすみなさぃ……」
-----
ガジャの町、ギルド連合支部。
いつも騒々しい場所だが今日は騒々しさが変わった。
「緊急クエスト発行してほしい!!!報酬は30万、内容はホブゴブリンの……いや、少女の救出!!!!」
扉を壊すかのように荒々しく開け放ち、クラン【初めの一歩】のリーダーとメンバーの2人が必死の形相で叫ぶ。
「どうした新人ども、いつもの威勢はどこに消えたぁ!」
ギルドと併設して経営している酒場からそんな野次が飛んでくるが【初めの一歩】は気にも留めず叫ぶ。
「オレ達の代わりにホブゴブリンの群れを引き付けてくれた少女を助けたいんだ!誰か頼むから一緒に助けに来てくれ!!!」
そのあまりにも必死な様子にギルド内がシンと静まり返った。その静寂を破ったのは先ほど【初めの一歩】に野次を飛ばした男だった。
「詳しく話しなぁ」
「あ、えっと、オレ達はいつもの狩場より―――」
「誰がお前らの事情を聞いているんだ!その女の場所を話せぇ!」
「あんたもしかして……!」
「やっと自分達以外が見えたんだ、助けてやるから早くしろぉ!」
「すまん、恩に着る!場所は森の入口すぐ近くだ!」
男と【初めの一歩】の4人はギルドを飛び出し森に向かって走り出した。
ぽんこつ「何でこの人首なし死体が落ちてるところで普通に寝ようとしているんですかね」
「・・・森が、心地よかっ・・・た、から・・・?」
ぽんこつ「そういうものじゃないと思いますが・・・」




