ターニングポイント2
優香を家まで送っていって、自分のアパートに戻った時には夜もかなり遅くなっていた。
僕が勤める会社は土日が休みで、今日は土曜日だから必然的に明日も休みになる。
でも、明日は急遽優香の卒業式に出席することになった。
優香と結婚することになった以上、彼女のお母さんに挨拶するのは早ければ早い方がいい。
しかしバリバリのキャリアウーマンのお母さんは忙しい人でなかなか休みが取れず、明日の優香の卒業式に休みを取るのがやっとだという話だった。
それで、優香たっての希望で明日の卒業式に僕も出席して、その時に紹介されるということになったのだ。
明日もまた忙しい日になりそうだから、今日はもう夜更かしなどせずにさっさと寝てしまおう。
とりあえず軽くシャワーだけ浴びてさっぱりしてから、僕は明日の目覚ましをセットしたスマホを机の上の充電ホルダーに載せ、部屋の電灯を消してからベッドに潜り込んだ。
ベッドに入った瞬間は、布団が冷え切っていて思わず身を縮めてしまったが、少しすれば自身の体温で暖められて程よく快適になり、だんだん眠気が襲ってくる。
――ピロリン♪
LINEの着信音が鳴ったのは、僕の意識がもうかなり朦朧としていた時だった。
「……んん~、ライン?」
片目を開けて机を見れば、暗闇の中でLINEの着信を示すLEDが点滅しているのが見えた。
ベッドと机はちょっと離れているのでスマホを取ろうと思ったら、一旦ベッドから出なければならない。
どうしようか?
1.朝にチェックする http://ncode.syosetu.com/n7096do/
2.今すぐチェックする http://ncode.syosetu.com/n7176do/
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