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作者: 椎崎 年

私はいつも貴方の後ろを歩いてきた。


最初は楽をしたかったからなの。貴方の後ろはいつも楽だったから。貴方はとても強くて賢くて。貴方の後ろに居たらいつも間違いは無かった。


でも私見てしまったの。いつも強くて賢くて頼りになる貴方が弱々しく塞ぎ込んでいる所を 私見てしまったの。



その時はどうしていいのか分からなかった。私は弱いもの。弱いからずっと貴方の後ろに隠れる事しかしていなかった。弱い私は貴方に何もする事ができない。諦めてしまっていたの。だって私は弱いから。



でもね、ある日また弱々しく塞ぎ込んでいる貴方を見て気づいてしまったの。この人も私と同じなんじゃないのかなって。弱くて弱くてそれを隠すために強く見せようと気を張っているのではないかって。



不思議ね。いつもは守られる事しか考えていなかった私がその時初めて、この人を支えたいって思ったの。不思議。本当に不思議。



今こうして別れの時が来ても貴方が一人でやっていけるか心配でなりません。



貴方は私が死んだら泣いてくれるかな?

それとも我慢するのかしら。


でもこれだけは言わせて。

私はずっと貴方の後ろにいる。




貴方の後ろを守れるのは、私だけなんだから

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